原付は雨に濡れても壊ない!だけど・・
原付バイク、スクーターを普段止めておく環境はどのような場所が最適か?
もちろんガレージなどの室内におくのが理想だけどそうもいかないのが現実。
せめて屋根付き駐輪場ならいいのですがそれも無理ならさてどうする?
別に濡れたからって壊れるわけじゃないとは思うけどなんか心配なアナタ。
原付を雨ざらしにするとどうなるか!?
原付専門の現役整備士がまとめましたのでぜひ参考にしてください。
雨ざらしはボディーブローのようにじわじわ効いてきます・・・
直ちに影響がでることはないですが、長期的にみると修理が必要な故障につながります。
やはり雨ざらしは避けるほうがいいでしょう。
長期的に雨ざらしにすることで起きる不具合がいくつかありますのでご紹介します。
①サビがすすむ
サビがでると見た目が悪くなるばかりかブレーキなどの動きが悪くなったりマフラーなどの高額部品も寿命が短くなります。
サビがすぐさま故障をまねくわけではありませんが、長期的に見ていいことは一つもありません。

雨風に晒されサビ付いたバックミラー
サビが招く故障予想
サビが徐々に発生していき最終的には修理が必要な故障になる。その可能性が高い部位をまとめます。
1, マフラー
錆びが酷くなると穴が開く可能性大

さびて穴が開いてしまったマフラー
マフラー交換は車種によってとても高額になりますので恐怖です!
2, ブレーキなどのケーブル
サビがワイヤーケーブル内で発生するとケーブルの動きが徐々に悪くなります。
最終的には
『ブレーキが効かない』
『アクセルが戻らない』
など非常に危険な故障につながります。

ブレーキケーブルのこの辺りから水やサビが進入していきます。
ワイヤーケーブルはブレーキ・アクセル(スロットル)・クラッチなどバイクでは多用される部品です。
常に雨ざらしのバイク・スクーターは少しずつですが確実に錆びていきますので要注意です!
3, フロントフォーク
フロントフォーク?なにそれ?という人も多いと思います。
簡単に言うと
前輪を支え
ショックも吸収する
前足
そんな部品です。

サビが発生しているフロントフォーク
フロントフォークは地面に近い位置にあるのでサビが発生しやすい部品ですがサビが発生しては困る部品です。
サスペンションの動きが悪くなるばかりか、酷い場合はまったく上下動しなくなります。
そうなるとショック吸収がなくなりブレーキングにも悪影響が出て危険です。

錆び等防ぐためフォークブーツ装着の車種もあります。
過去16年で二度だけ、非常に危険な状態を目撃したことがありました。
それは
サビが酷すぎて・・・
フロントフォークが折れた!!
フロントフォークが錆びて動きが渋くなっていき、終いには動かなくなり、さらにさらに錆びが進行した果ては折れてしまうということです!
どちらのケースも事故にはならなく不幸中の幸いでしたが、走行中にフロントフォークが折れるなんて想像もしたくありません。
危険過ぎます!
以上が錆びが招く故障予想になります。
少し極端な例にはなりますが雨ざらしがサビを進め、サビが故障を招く実話ですので他人事ではありませんよ!
②経年劣化がどんどん進む!
次は錆び以外の経年劣化による不具合や外観の悪化などをご紹介します。
シートの表皮が年々硬くなってるのを感じてないでしょうか?
シート表皮が硬くなり薄くなると穴が開いたり裂けてきたりします。
他にも塗装が色あせたりプラスチック部品が劣化してきますと、見た目も悪くなってしまいます。
機能的にも電装系の接触不良など起こしやすくなります。

表皮が硬化して裂けてきたシート

ステッカーが貼ってあった跡の画像です。ボディの色あせ具合がわかるでしょうか?

ボディの黒樹脂部分の劣化、色あせ具合が酷いのがわかりますか?
雨に濡れて錆びるのは容易に想像できますが、意外と太陽光による色あせ劣化などは見落としがちです。
車体の右側だけ色あせてしまって『左右色違い?』のような状態の車両も見かけます。
やはり雨ざらし・紫外線浴び放題はいいことはありませんね。
③防犯的にも無防備
最近は減ってきているもののまだまだあります、バイク盗難!
当店の近所やお客様でも盗難されたとの話は年に数回は耳に入ります。
そこでオススメしたいのが【バイクカバー】
バイクにかぶせるカッパ的なカバーです。

バイク用のシートカバー。盗難・汚れ・サビを防ぐ愛車のボディーガード!
バイクにカバーをかけることはワイヤーロックをかけると同じくらいの防犯効果を発揮します。
【見えない物には手を出せない】
これが泥棒心理なんでしょうね。
おすすめのバイクカバー
バイクカバーを選ぶ時の格言
『耐久性と価格は比例する』
です。
ただし例外として
【高いのにすぐ破れる】
そんな粗悪品もありますので注意です。
トルナは安価で必要最低限の品質
当社店舗でも扱いがあるTORUNAシリーズは非常に安価ですが最低限の機能は充分にあります。
ただし『価格と耐久性は比例する』なので耐久性はけして高くありません。
使う環境によりますが『この価格なら1年持てばいい』くらいの気持ちでお選びください。
ヤマハのカバーは、職人縫製の日本製
一方ヤマハのバイクカバーは職人が一つひとつ丁寧に作り上げたこだわりの日本縫製です。
価格は高いですがその分上質で長持ちしますのでオススメです。
バイクカバーは盗難抑止効果も高いです。
故障・経年劣化、盗難まで防げるのですから面倒がらず、必ず付けてください!
まとめ
- 原付は雨に濡れてもすぐには壊れない
- 徐々に見た目の悪化や故障を招く
- 雨ざらしは避けて原付を長持ちさせよう
雪が降る地域は特に、屋根がある駐輪場にとめるかバイクカバーをつけることをオススメします。
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