信号待ちなどで止まっている時
勝手に前に進もうとする。
アクセルを捻ってないのに
タイヤがかなりの勢いで回る。
こんな症状は要注意です!
目次
勝手にタイヤがぐいぐい回転する
こんな症状はありませんか?
- アクセルを捻ってないのにタイヤがグングン回転する
- アクセルを一度捻って、戻してもタイヤの回転が止まらない
- 信号待ちなどでブレーキを握ってないと前に進んでしまう
- タイヤの回転を止めるとエンジンも止まりそうになる、またはエンストする
これらの症状が出たら早めにバイク屋で見てもらってください。
非常に危険ですし、放置していると2次的な故障を招く恐れが高いです。
このページの目的は・・・
この症状のよくある原因を知る
自分の原因が何かを見分ける
かかる修理代の目安を知る
以上3つになります。
最後までお読みください。
タイヤが勝手に回る原因4つ
タイヤが勝手に回り前に進んでしまう原因を始めに発表します。
- アイドリング回転数が高い
- アクセル(スロットル)が戻らない
- クラッチ回りの故障
- 変速機の故障で低回転で走り出す
以上4つが多い原因になります。
一つずつ詳しく解説していきます。
1、アイドリング回転数が高すぎ
【アイドリング】とは・・ アクセルを回さない状態(エンジンがかかっているだけ)の状態のことです。 |
アクセルを捻ってないのにエンジンの回転数があがってしまう場合何かしらの不具合がある事になります。
エンジンの回転数が高いと自動遠心クラッチのスクーターは前に進む力が働き始めます。
よってアクセルを開けてないのにタイヤが回転を始めてしまうのです。
アイドリングが高いか正常か見分ける方法
原付スクーターにはタコメーターが付いていませんので回転数を知ることができません。
FI車は専用のテスターに繋げると回転数が表示されたりしますが専用工具なのでご家庭にはありません。
そこで利用するのがズバリ、耳です!
音で回転数の高さを見極めてください。
普段乗っている愛車であれば
「なんかエンジン音がいつもより大きい感じだから回転数が高そう!?」
このくらいの違いには気づいてあげられるはずです。
※難しい場合はバイク屋さんにご相談ください。
修理代の目安
アイドリングが高い症状は車種や状況によって色々な原因が考えられます。
例えばキャブ車はアイドリング調整をしただけで直る場合もあります。
FI車であればECUや各センサー故障の可能生もあります。
修理代 0円~数万円
※様々の要因がありますのでバイク屋さんで見積りをお願いします。キャブ車でアイドリング調整だけなら無料でやってくれることもあると思います。
2、スロットルが戻らない
スロットルはエンジンの回転数をあげるためのパーツですのでそれが戻らない状態では回転数が上がりっぱなしなのは当然です。
スロットルが戻らない状態が悪化すると
バイクが暴走する恐れがあります!
お早めに点検をしましょう。
冬の寒い日に凍ってしまうことも
真冬の寒い日にスロットル部分やワイヤーなどが凍りついて動かなくなることもあります。
最悪なのが
スロットルを開けた状態で
凍り戻らなくなるケースです。
要するに
アクセル全開状態で固定されてしまうので
バイクば暴走してしまいます。
非常に危険ですので氷点下2度より冷えた冬の日はくれぐれも気をつけてください。
寒い日の注意事項は他のページで詳しく解説しています↓
スロットル異変を見分ける方法
アクセル(スロットル)には通常【遊び】と言われるものがあります。
【遊び】とは・・ スロットルを回しワイヤーを引っ張り始める前の空白的な動き数ミリのことを指し、エンジン回転数に影響しない動きがなされます。 |
この【遊び】がなくなった時は用心してください。
アクセルワイヤーの動きが渋く、戻りきらなくなった前兆かもしれません。
他にはアクセル全開から手を話しても自動的に戻らなくなったら危険信号です。
少しでもアクセルの動きに渋さや重さを感じてきたら点検・修理に出してください。
修理代の目安
スロットル回りのサビや固着などはアクセルワイヤーの交換かスロットル回りの修理・グリスアップなどで改善します。
修理代 2,000円~10,000円程度
※スロットルとワイヤー両方の可能生もあります。
3、クラッチ回りの故障
3つ目はクラッチの故障です。
スクーターは自動の遠心クラッチなのでエンジン回転数が上がるに連れてクラッチが繋がり始める仕組みです。
しかしクラッチが故障してしまうと回転数が低い状態なのにクラッチが繋がってしまうことがあります。
そうするとアクセルを捻ってないのにタイヤが回転し勝手に前に進む事になるのです。
酷い場合はタイヤが停止と同時にエンジンも停止する
クラッチの故障が進むとクラッチが完全に繋がりっぱなしになりエンジン回転とタイヤ回転が完全連動してしまいます。
すると【タイヤが止まればエンジンも止まる】状態になってしまい信号待ちのたびにエンストする羽目になります。
原因はほとんどがクラッチスプリング

左が折れたクラッチスプリング
上の画像が折れたクラッチスプリングです。
これが壊れてしまうと常に半クラッチ状態になりスクーターが前に前に行こうとします。
ヤマハ車やスズキ車は特に壊れやすく長期消耗品と言えるでしょう。
放っておくとクラッチシューが磨り減ってしまいますのでエンスト症状がでていなくても早めに交換しましょう!
クラッチ故障の見分け方
クラッチスプリングが破損すると常に半クラッチ状態のようになります。
つまりエンジン回転数が低いにも関わらずタイヤが力強く回ってしまいます。
この症状がでたらクラッチ回りの故障が疑われます。
修理代の目安
車種によって多少の金額の差は出ます。
修理代 4000円~8000円程度
※工賃はバイク屋さんによって変わりますので必ず見積りをしてもらってください。
4、プーリーやウェイトローラーの故障
最後は変速機回りの故障の場合です。
クラッチ同様に駆動系の部品になりますので点検交換が必要になります。
減りすぎたウェイトローラーが原因であることが多い

上の3つが新品のウェイト、下が消耗し壊れたウェイトです。
上の画像のように消耗しきったウェイトローラーでは変速がうまくいきません。
そればかりかプーリーとランプレートの間に挟まりプーリーが戻りきらない状態になります。
そうなるとクラッチミートのタイミングがずれてタイヤが勝手に回転してしまうことになるのです。
変速機故障の見分け方
プーリー・ウェイトローラー回りとクラッチの故障は症状が似ています。
基本的には駆動系の点検をしないとどちらが原因かはわかりません。
しいて言えば
【タイヤが勝手に回る】
と同時に
【加速が著しく悪くなった】
この場合はプーリー側が原因の可能生が高いです。
修理代の目安
駆動系の工賃とウェイトローラーの部品代がかかります。
修理代 4000円~8000円程度
※原因がウェイトローラーだけではない可能生もありますのでバイク屋さんでしっかり見てもらってください。
タイヤが勝手に回る まとめ
- タイヤが勝手に回る4つの原因
- アイドリングが高すぎる
- スロットルが戻りきらない
- クラッチ回りの故障
- 変速機の故障
- 修理代は数千円~数万円までありえる
以上がタイヤが勝手に回り前に進んでしまう原因と修理代の解説でした。
長文読んでいただきありがとうございました。
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