車種別、簡単なオイル交換のやりかた
原付のエンジンオイル交換
自分でやってみる!
そう決意したあなたへ交換方法をご紹介します。
車種別にオイルの抜き方や入れる量、注意点などをまとめてありますのでご覧ください
今回紹介する原付
HONDA
トゥデイ(AF61/67)
ディオ(AF62/67)
ジョルノ(AF70)
ズーマー(AF58)
スマートディオ(AF56)
スクーピー(AF55)など
YAMAHA
ビーノ(SA26J/37J)
VOX(SA31J)
ジョグ(SA36J/39J)など
SUZUKI
レッツ4(CA41A/45A/46A)
アドレスV50(CA42A/44A)など
オイルは何を買ったらいい?
2サイクル?4サイクル?
バイク用のエンジンオイルは2サイクル用と4サイクル用の2種類があります。
エンジンオイルの交換が必要なのは【4サイクル】なので4サイクル用のエンジンオイルを用意しましょう。
10W-30??なんの単位?
次にオイルの粘度を表す10w-30などの数値がありますがこちらはメーカ指定に従いましょう。
(10Wなどの細かい意味の説明は省略させていただきます。)
車種やメーカーによりますが原付は
10w-30
または
10w-40
を選んでおけば大丈夫です。
10Wで外気温がマイナス20度まで使えますのでそれ以上冷える地域は5Wや0Wを使いましょう。
どのメーカーがオススメ?
オイルメーカも多数あり価格もピンキリですが
オススメはメーカー純正オイル
価格は1000~1500円前後です。
取り扱い説明書に必ず指定オイルが記載されてますのでそれに習うのが基本です。
もちろん高価で高性能なオイルはたくさんありますが、さほどこだわらない人は純正で充分。
逆にとても安いオイルもありますが安かろう悪かろうの恐れがありますので避けます。
原付にとって価格と性能のバランスが調度いいのがホンダ、ヤマハ、スズキなどの純正オイルです。
※ホンダ、ヤマハ、スズキそれぞれのスクーター用純正オイルです。
ちなみに・・
当店ではワコーズのプロステージSを使用しています。
ワコーズのプロステージは入れた瞬間違いが体感できるオイルの一つです。
『エンジンの回りが軽くなった』
『音が静かになった』
『レスポンスが良くなった』
『アイドリングが安定した』
など、【いつもと違う何か】を感る人が多いです!
洗浄性能も高いのでカーボン噛みなどのトラブルを防ぐ効果も期待できます。
是非お試しください!
※金額が少々高いので高性能を求めない方は純正オイルをお選びください 。たまの贅沢に!
オイル交換に必要なもの
オイル交換するために必要なモノは以下のとおりです。
- オイル (2輪車用4サイクルオイル)
- 軍手やゴム手袋など
- スパナやラチェットなどの工具
- オイルを注ぐジョッキやじょうご
- オイルの受け皿 (一般宅では廃油処理パックなどがよい)
- ドレンボルトのワッシャー (できれば再利用せずに交換)
ホームセンターやamazonなどで揃うものばかりです。
オイル交換の手順
- ドレンボルトを外しオイルを抜く
- ドレンボルトを取り付ける
- オイルを注ぐ
- 蓋をして数分暖気する
- オイル量をチェックする
簡単に言うと以上の5項目になります。
一つずつ順番に紹介していきます。
1.ドレンボルトを外しオイルを抜く
ドレンボルトとはオイルの廃液口の蓋の役割をするボルトです。
このボルトを外すとオイルが「どばーっと」出てきます。
ドレンボルトの位置
ドレンボルトの位置は車種ごとに違いますので以下の画像を参考にしてください。
SUZUKI レッツ4・アドレスV50
YAMAHA ビーノ・ジョグ・VOX
HONDA トゥデイ・ディオ・ジョルノ
HONDA ズーマー・スマートディオ・スクーピー・バイトなど
ドレンボルトを外しオイルを抜く
ドレンを外す前に2~3分間ほど暖気運転をしましょう。(走行直後ならば必要ありません)
エンジンを止め、ドレンボルトを抜いてオイルを排出します。
ボルトを外す前にオイルパン(受け皿)などを準備しておきましょう。
※オススメのラチェットセットになります。このくらいのセットがあればオイル交換以外でも色々活躍してくれます。KTCの工具は私も好きで使っていますが、価格が少々高いです。『家でたまに原付いじりに使う』くらいでしたらSK11の工具でも充分です。
※注意、ボルトの回転方向を再確認!
ボルトを緩める回転方向には特に注意してください。
基本は反時計回りでボルトは緩みます。(左回り)
ただし上の画像のドレンボルトは上向きに(天井に向かって)付いています。
このとき自分が下を向いたまま反時計回りに回すと・・どんどんボルトが締まっていきます!!
ちょっと説明が難しいのですがあくまでもボルトが刺さっている方向(天井方向に向かって)反時計回りに回すようにしてください!
排出したオイルは適切に処分しましょう。
廃油処理パックなるものがホームセンターやアマゾンなどで売られています。
受け皿の代わりになりそのまま廃油を処分できるのでオススメです。
※廃油処理箱2.5リットル用です。原付のオイルは1リットル弱が多いので容量は大きいのですが大は小を兼ねる的に使える商品です。
2.ドレンボルトを取り付ける
オイルを抜いたらドレンボルトを元に戻します。
このときボルトのワッシャーを新品にするのが望ましいです。
再利用するとオイル滲みやボルト緩みの原因になります。
※ワッシャーはサイズを間違わないように注意です!
メーカー別ワッシャーサイズ
メーカー車種によってドレンワッシャーのサイズが違います。
下の表をを参考にして合致する物をご用意ください。
内径 | 外径 | |
HONDA トゥデイ(AF61/67) ディオ(AF62/67) ジョルノ(AF70) ズーマー(AF58) スマートディオ(AF56) スクーピー(AF55)など |
M12 (12mm) |
20mm |
YAMAHA ビーノ(SA26J/37J) VOX(SA31J) ジョグ(SA36J/39J)など |
M8 (8mm) |
15mm |
SUZUKI レッツ4(CA41A/45A/46A) アドレスV50(CA42A/44A)など |
M10 (10mm) |
17mm |
ワッシャーは内径と外径を一致するものをお選びください。
良くわからない人は下の商品をamazonで購入ください。
HONDA系はこちら↓
YAMAHA系はこちら↓
SUZUKI系はこちら↓
※ヤマハ系は締めすぎないように特に注意してください。
※注意、いきなり工具はダメ!
ボルトを取付する時、
最初は必ず手で締め付けてください。
いきなり工具で締めるのはとても危険です!
ドレンボルトが刺さるエンジンはアルミ素材なので非常に柔らかくデリケートです。
ネジが少しでも斜めに入ると簡単にネジ山が崩れ壊れてしまいます!
ネジ山が壊れてしまうとボルトは締まらなくなり最悪エンジン交換になります。
ドレンボルトの取付は慎重に行ってください!
※注意 締めすぎダメ、絶対!
ドレンボルトを手で締め付けられるところまで締めてその後に工具を使います。
ボルトの緩みも心配なのですが、特に注意したいのは締めすぎです!
男の人が力いっぱい締めこんでいくと間違いなくねじ山が壊れます!
緩すぎず、締め過ぎない、適度な締め付けを行うようにお願いします。
トルクレンチを使うのがベスト
慣れない人ほどトルクレンチで締め付することでトラブルが防げます!
出来ればトルクレンチを用意してもらいたいのですが難しい人もおられると思います。
やむを得ずラチェットやスパナなどで締め付けるときのイメージですが
『水道の蛇口を締めて水が止まる強さ、それよりちょっとだけ強い』このくらいのイメージです。
『蛇口をキュッと締めて水を止める、さらにちょこっと増し締めする』こんな感じの強さで締め付けてみてください。
オススメのトルクレンチ
※原付いじりにお勧めのトルクレンチです。トルクレンチが1本あると作業の正確性が大幅に向上します。東日のトルクレンチは二輪車用で小さなネジから高トルクのナットまで広いトルクを管理できコレ一本でほぼ網羅できます。少々高いですが精度と耐久性、網羅性を考えると安いです!お勧めします!
3.オイルを注ぐ
ドレンボルトを締めたらいよいよオイルを注ぎいれます。
オイル注入口はどの車種も似たような所にあります。
注入口の蓋(オイルフィラーキャップ)を外してオイルを注ぎいれます。
オイルの量
注入するオイルの量は各モデルごとに指定されています。
大抵はオイルキャップ(注入口の蓋に)付近に記載されているので確認してください。
HONDA トゥデイ、ディオ
0.7リットル
HONDA ズーマー、スクーピー、スマートディオ、バイト
0.6リットル
YAMAHA ビーノ、ジョグ、VOX
780cm3(0.78L)
SUZUKI レッツ4、アドレスV50
700ml(0.7L)
注入口からオイルを注ぐ
記載オイル量を目安にオイルを注入します。
溢れないようにゆっくり注ぎいれます。
オイル量の微調整はのちほどオイルレベルゲージを使って行います。
※オイルを注ぐ時は【オイルジョッキ】か【じょうご】を利用してください。
4.蓋をして数分暖気する。
オイルを入れ終わったら蓋(オイルキャップ)を締めて、エンジンをかけ暖気運転を2、3分間します。
エンジン内にオイルをいき渡せるためです。
暖気運転とはスタンドを立てエンジンをかけたままにしておくだけです。
暖気運転中はスロットルを回したり、空ぶかし等はいけません。
なるべく平らな場所でおこなうようにしてください。
5.オイル量をチェックする
最後にオイル量のチェックをします。
2~3分間程度の暖気運転が終わったらエンジンを切ります。
ここですぐさまオイル量をチェックしてはいけません。
オイルレベルが安定するまで数分間待ちます。
数分待ったらオイルレベルゲージを注入口に刺してオイル量のチェックをします。
ゲージの先端にオイルが付着する高さでオイルの量が計れます。
オイルキャップ = オイルレベルゲージ
オイル量のチェックは先ほど戻したオイル注入口の蓋、オイルキャップで行います。
オイルキャップがオイルレベルゲージを兼ねているわけです。
オイル量チェック時は締めこまない!
オイル量をはかるためにオイル注入口にこのゲージを入れます。
このときゲージはねじ込まずに、注入口に挿してスッと抜くようにしてください。
極稀にゲージをねじ込んで測る車種もあります(KLX125など)。ほとんどの車種はねじ込まずに測りますが心配な方は取説でご確認ください。
オイル量が規定外の場合は調整する
オイルゲージで量を計ってもし量が不足していたら再度オイルを継ぎ足してください。
オイル量が多すぎてもいけませんので少しずつ様子をみながら足すようにお願いします。
継ぎ足したら再度オイル量のチェックをしてください。
オイルキャップを締めて終了です。
オイルレベルゲージをしっかり締めて終了です。
作業中にオイルが付着したりした部分をしっかりふき取っておきましょう。
フレッシュなオイルで走りもスムーズになった気がするはずです!
廃油は各自治体の法令を遵守して適切に処理してください。
オイル交換の記録を残しておく!
最後にオイル交換をした年月日と走行距離を記録しておきましょう。
メモを残したり市販のシールを利用するのもオススメです。
最近はスマホでオイル交換管理ができるアプリもあるようなのでそちらも探してみてください。
オイル交換記録シール10回分です。
オイル交換 まとめ
- オイルを抜く。ドレンボルトの回転方向に注意。
- ドレンボルトを取り付ける。はじめは手で締め、最後に工具でキュッ。締めすぎ注意。
- オイルを入れる。ゆっくり焦らず規定量。
- 暖機運転2,3分。新鮮なオイルを行き渡らせる。
- オイル量のチェック。ゲージはねじ込まない。スッと置いて、スッと抜く。
オイル交換は比較的簡単な作業ですがミスをするとエンジンに悪影響を及ぼす危険もはらんでいます。
一つ一つの工程を慎重に行い、くれぐれも無理をせずに丁寧な作業を心がけてください。
ここまで読んでいただいて申し訳ありませんが、バイク屋さんにお願いするのが一番確実ですwww
【必要な物,あると便利な物 まとめ】
オイル
※ホンダ、ヤマハ、スズキそれぞれのスクーター用純正オイルです。
※ワコーズオイルは金額が少々高いのでたまの贅沢にお試しください。
ラチェット
※オススメのラチェットセット。このセットがあればオイル交換以外でも色々活躍してくれます。KTCの工具は私も使っていますが、価格が少々高い。『たまに原付いじりに使う』くらいでしたらSK11の工具でも充分です。
廃油処理箱
※廃油処理箱2.5リットル用です。原付のオイルは1リットル弱が多いので容量は大きいのですが大は小を兼ねる的に使える商品です。
ドレンワッシャー
HONDA系↓
YAMAHA系↓
SUZUKI系↓
トルクレンチ
※原付いじりにお勧めのトルクレンチです。トルクレンチが1本あると作業の正確性が大幅に向上します。キタコのトルクレンチは安価でそれなりに使えます。東日のトルクレンチは二輪車用で小さなネジから高トルクのナットまで広いトルクを管理できコレ一本でほぼ網羅できます。少々高いですが精度と耐久性、網羅性を考えると安いです!お勧めします!
ジョッキorじょうご
※オイルを注ぐ時は【オイルジョッキ】か【じょうご】を利用してください。
記録シール
※オイル交換記録シール10回分です。
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