『エンジンのかからない原因を確かめて、修理代が大体いくらになるかを知りたい!』そんな方はお読みください。

ホンダ定番原付スクーターのトゥデイ(TODAYAF61/AF67)とディオ(DIOAF62/AF68)、それにジョルノ(GiornoAF70)は4サイクルの空冷エンジンを積んでいますのでエンジン不調の原因も似ています。
(AF77ジョルノは水冷エンジンですので除外します。)

今回はこの3車種のエンジンがかからない原因と修理代をまとめてみます。

自分のスクーターのエンジンがかからなくなった時に参考にしていただければ幸いです。
トラブルシューティングや修理代の目安を中心にご紹介します。

Today(AF61)

トゥデイ

Today(AF67)

ディオ(AF62/AF68) ※DIOのAF62とAF68の外観はほぼ共通。

ホンダ ジョルノ

ジョルノ(AF70)

走行中に止まったor乗ろうとしたらかからない

まずはエンジンがかからなくなった状況で二つに大きく分けます。

『走行中にエンジンが止まり、かからなくなったのか?』
『久々に乗ろうとしたらエンジンがかからなかったのか?』

この二つの症状はチェックする項目が違いますので最初に振り分けておきます。

Ⅰ章では『走行中にエンスト』、Ⅱ章では『乗ろうとしたらかからない』の説明になります。
【エンジンのかかりが悪く、走行中も調子が悪い】そんな方は両方ご覧ください。

Ⅰ、走行中にエンジンがとまりそれっきりかからない!

まずは走行中にエンストしてそれっきりエンジンがかからない・かかりにくいケースです。
久々に乗ろうとしたらかからない方はとばしてⅡ章に進んでください。

トゥデイ・ディオのエンジンがとまる5大原因

  1. カーボン噛み
  2. プラグ,キャップ,コード回りの故障
  3. CDIの故障(AF61/AF62のみ)
  4. キャブレーターの詰り(AF61/AF62のみ)
  5. オイル量の不足

以上がTODAY・DIOのエンジンがとまる原因で多い5つになります。

燃料が入っていない【ガス欠】は省いていますのでガソリンの残量はまずチェックしてください!

エンジンがとまる原因を見分ける方法

ではこの5つのどの原因でエンジンがかからなくなってしまったかを追究していきましょう。
この5つのどの原因でもないことも充分ありえますので慎重に調べていきます。
質問に答えていくと消去法でどんどん原因が絞られていくようになっています。

① 『オイルは入っていますか?』

エンジンにはオイルが不可欠です。4サイクルエンジンはオイルを消費するエンジンではないですが、走り方や消耗度合いによってはオイルが減る事があります。オイルが少ない状態だとエンジンは旨く機能しませんし、最悪壊れてしまいます。

オイル交換や補充をしただけでエンジンがかかることもありますのでとりあえずオイル量はチェックしてください。

オイル量を点検する

まずはオイルゲージを見つけてください。

赤丸で示したフタがオイルレベルゲージです

次にオイルゲージを外してください。

フタがゲージになっていますのでクルクル回して外します。

外したオイルゲージは一度キレイにふき取ってください。
先端の網目のところがオイル量を計るゲージです。

外したゲージです。オイルをキレイにふき取ってください。

オイル量を計ります。
平らな場所にバイクを止めてスタンドを立ててください。
ゲージはネジ込まずにすっと挿して、すぐに抜いてください。

ゲージはクルクル締めこまずに、挿して・抜きます。

抜いたゲージを確認します。
網目の部分にオイルが付着していると規定量の範囲内です。
多すぎても少なすぎてもいけませんので調整してください。

オイルが付着しています。上限の高さまでしっかりオイルが入っている状態です。

  • オイルは規定値入っている

オイル量が規定値はいっている確認ができればここではOKです。②に進みましょう。
ただしあまりにもオイルが汚れているようでしたら交換するようにしてください。

  • オイルゲージにオイルが付かない

    オイル量がかなり不足しています。まずオイル交換をするか、せめてオイルを足すのが先決です。

    オイル不足がエンジンストップの原因の可能性もありますのでまずオイル交換しましょう。

    オイル交換は1000円~2500円程度です。

① まとめ

『オイルは入っていますか?』→

オイル量が不足している、または著しく汚れているならすぐにオイル交換!

価格は1000円~2500円程度

② 『キックスタートして圧縮はありますか?』

キックスタートをした時のエンジンの圧縮感を調べるのですが、圧縮??って何?って感じの人多いと思います。

エンジンは燃料と空気を圧縮し爆発させて動いています。この圧縮ができないとエンジン不調になりかからなくなります。圧縮とは【押して縮める】事なので気体を押し縮めるときの【反発力】みたいなものを感じられるか否かを確認していただきたいのです。

キックスタートはこちらです。使ったことありますか?

具体的に言いますとキックスタートをしてみてキックがあまり抵抗もなくスカスカ動く?=【これは圧縮がない。】

キックするとグッと抵抗が感じられキックが重くなりさらに踏み込むとスポンと抵抗が抜けるような動きをする?=【これは圧縮がある。】

このどちらかを判断していただきたいのです。

キックをすると重くなったり軽く抜けるようになったりメリハリがありますか?

 

  • 圧縮がありキックに程よい重さがある

圧縮はコンプレッションゲージなどで正確に測るのですがキックスターターでも充分圧縮があるなしの判断はできます。圧縮が感じられる場合はカーボン噛みの選択肢は消してもかまわないと思います。③に進んでください。

  • 圧縮がなくキックが軽い

圧縮がない場合【カーボン噛み】の可能性が大です。

エンジン内に溜まったカーボンがバルブ部分に噛みこんでしまい圧縮漏れがでる状態です。メーカー問わず起こりやすい症状なので要注意です。エンジン焼付などでも圧縮がない状態になりますが、圧倒的にカーボン噛みの可能性が高いです。

カーボン噛みの修理価格は?

カーボン噛みの修理はどこまでやるかで価格に差がでます。エンジンをばらさずにクリーナーで洗浄する方法や、添加剤で洗い流す方法、エンジンをばらしてヘッドのオーバーホールをする方法などがあります。

価格は数千円~数万円と大きな幅がありますので症状を見てバイク屋さんと相談するのが良いと思います。

いつもより軽い音?音でも判断できる!?

キックではなくセルスターターを回した時の音がいつもと違う?なんか軽い感じの音がする。
そう感じたならカーボン噛みの可能性が高いです。
カーボン噛みになるとエンジンの圧縮が著しく落ちますのでエンジンの回る音も少し軽い感じになります。

カーボン噛みの応急処置 運よくかかることも

カーボン噛みはエンジン内でカーボンが粉砕すれば動き出す可能性がありますのでクランキングでカーボンを排除する方法をご紹介します。

あくまでも応急処置ですし動き出す可能性もさほど高くないですが『ダメもとでやってみよう』くらい軽い気持ちでやってください。

バッテリーが強くないとやっても無駄

良い状態のバッテリーで行ってください。バッテリーが弱くセルが勢い良く回らない(クランキング速度が遅い)状態でやっても厳しいです。エンジンオイルも正常にはいっていることが大前提です。

  1. キーをオン、ブレーキを握ってセルボタンを10秒間押し続ける
  2. キーをオフにして10秒ほどバッテリーを休ませる。
  3. 再度キーオン、ブレーキを握って、アクセルを少しだけ捻りその状態のままセルを10秒間押し続ける
  4. キーをオフにして10秒ほどバッテリーを休ませる。

以降3.と4.を繰り返しエンジンがかかり始めたらラッキーです。アクセル(スロットル)の捻る量はおおよそ20度~50度程度です。(アクセル全開が約90度くらい)

アクセル開度0度

アクセル開度約20~30度

アクセル開度約45度~50度

アクセルの開け具合は音で判断!?

アクセルの開け方は最初は少し、様子を見ながら徐々に開けていきます。
この時に目安とするのがクランキングの音です。

説明するのが難しいのですが、かかりそうな音を探していく感じです。
かかりそうだなぁの音にアクセルの開け具合を調整する要領です。

これは経験がないと難しいかもしれません。
自分なりにアクセルを開けたり閉じたりしながらかかるポイントをみつけてみてください。

バッテリーの電気を使い切らないように注意です。

可能であればブースターで他のバッテリーと繋いでやると効果的です。

自動車や他のバッテリーとブースターケーブルで繋ぐとなお良い。

もしバッテリーが弱くなりセルの勢いが弱まったらそこで諦めましょう。
セルの変わりにキックで頑張ってもかまいませんので力強く何回もキックするようにしてください。
キックでも同じようにアクセルを少し捻りながらやると効果的です。

② まとめ

『キックスタートして圧縮はありますか?』→

圧縮感がない場合はカーボン噛みの可能性が高い。

カーボン噛みの修理はどこまでやるかで価格はピンキリ。

応急処置をしてかかったらラッキー。

修理価格は千円程~数万円

 

③ 『雨の日に調子悪いですか?』

晴れている日は調子いいんだけど雨の日や雨の次の日に調子が悪くなる。
そんな時は点火系統のトラブルの可能性が高いです。

雨の日に調子が悪い

点火系統の部品から漏電してしまい不調に陥る事があり、特に濡れると漏電が置き易くなります。
トゥデイやディオなどホンダのスクーターはこの症状がとても多いです。
雨の日に調子が悪い場合はプラグキャップ回りを点検してみましょう

雨の日に調子が悪い事はない

雨の日に特に調子が悪いことはないと言う人は④に進んでかまいません。
ただしプラグキャップ回りの漏電はとても多い故障なので念のためチェックする事をオススメします。

プラグキャップ回りの漏電を点検する

まずは下の画像のカバーを外します。

このカバーを外すとプラグ回りが見えてきます。

ドライバーで固定ネジを外します。
ネジを外せば後は手で引っ張れば開きます。

ドライバーでネジを外します。

プラグキャップとコードがあらわになります。
ここで漏電がないかを目と耳でチェックします。

手前の管がプラグコード。コードの先がプラグキャップです。

漏電のチェック方法
  1. エンジンをかける。かからなければセルを回しながら観察(セルもダメなら誰かにキックしてもらう)
  2. 耳を済ませて漏電の音を聞く、パチパチ、カチカチなどの火花音があれば漏電の可能性大。
  3. よくよく観察すると漏電した電気が見えるのでよーく見る。(静電気のようなちいさな電気の流れです。)
  4. 最後の手段!?手で触って自分が感電したら漏電ww(子供や心臓が弱い人は真似しちゃだめ!!)

まずは耳と目で漏電がないかよーく観察してみてください。

最後の手段、コード回りを触る。最悪ビリッとくるので自己責任でお願いします。

キャップの方も触ってみる。静電気のビリっよりも強めのビリっが来るかも!?

次はプラグキャップを外してコネクター(接点部分)の状態をチェックする。

プラグキャップを外す。キャップ部分を引っこ抜くだけ。

キャップの中身を覗いて接点の部分を点検。サビが酷い場合は失火や漏電の原因になります。

③ まとめ

『雨の日調子悪いですか?』→

調子が悪い場合はプラグキャップ回りの漏電の可能性が高い。
漏電有ならプラグキャップの交換、またはイグニッションコイルの交換が必要。

価格はプラグキャップ交換は2~3000円程度
イグニッションコイル交換は5,000円~10,000円程度

④ 『火花飛んでますか?』

最後は点火プラグで火花が飛んでいるかのチェックです。
火花が飛んでいないならエンジンはかかるはずがありません。
火花チェックはプラグを外して行なうので専用工具と少しの技術が必要です。

※自信がない方は無理をせずにバイク屋さんに修理依頼をしましょう。

スパークプラグの点火チェック方法

  1. 点火プラグからプラグキャップを外す。
  2. プラグを外す
  3. 外したプラグをキャップに挿す
  4. プラグをエンジンやフレームなどの金属部分に接触させる
  5. その状態でセルを回し火花が出てることを確認する

1、まずはプラグキャップを外します。
先ほどの章でプラグキャップの点検をした時と同じ工程です。

プラグキャップを外します。キャップ部分を掴んで引っこ抜いてください。

スパークプラグからプラグキャップが外れた状態。

2、次にプラグ本体を外します。
プラグはエンジンにねじ込まれていますのでプラグレンチを使って緩めて外します。

ここにプラグがあります。奥まっているので専用工具を使います。

プラグレンチです。ソケット部分が首振りになっています。

首振り機構になっているので奥まったプラグにも使えます。

プラグにしっかり収まるように奥まで挿し込みます。

反時計回りで緩みます。回転方向に注意してください。

外れたプラグです。プラグは落としたりしないように扱いに注意してください。

※プラグホール(プラグが刺さるねじ山)はとてもデリケートです。プラグホールを壊すと最悪な事になりますので充分注意してください。

3、外したプラグをプラグキャップに挿し込みます。

プラグをプラグキャップに押し入れるだけです。ぐぐぐっと挿し入れる感じです。

こんな状態にセットします。

4、プラグをエンジン部分の金属に接触させます。
火花チェックをするためにアース(マイナス)を取るためです。

こんな状態でプラグの金属部分をエンジンに触れさせます。

5、この状態でセルスターターを回して火花が飛ぶかをチェックします。
青い力強い火花が出るはずです。

セルスターターを押しながらこの部分に注目です。火花が見えますか?

バチバチと連続でスパークしている事を確認してください。

プラグ本体に手で触れると感電しますので注意です。

火花が飛んでいる

ここでは点火時期などは考えずに火花が力強く飛ぶことを確認できればOKです。

火花が飛んでいない

火花が飛ばない場合は可能性が高い順に以下の故障が考えられます。

  1. CDIの故障(AF61/AF62のみ)
  2. プラグの不良
  3. イグニッションコイルの不良やコネクター外れ、断線。
  4. メインキーの不良
  5. 他、多数の原因有

火花が飛ばない原因は多種多様にありますが全体の8割くらいは上のTOP4で締められます。(当店調べ)
ここではその内特に多いTOP2に絞ってご説明します。

CDIの故障

CDIという部品は点火を担う装置でAF61/AF62にだけ装備されています。

CDIはステップボードの下、バッテリーBOX内に配置されています。

ドライバーでネジ1本外すだけで現れます。

こちらの部品がCDIになります。

AF61系のCDIは非常に故障が多いです。
特にバッテリーが弱い状態で普段キックスターターを使用している車体はCDIが逝きやすいです。

修理価格は約2万円程

CDIは叩くと直る!?

CDIの本体をコンコン、パンパン叩くと一時的に直ることがありますww
ダメもとでためしにやってみてください。
万が一直ってもあくまでも一時的な復旧なのですぐ交換してください!

プラグの不良

点火プラグは消耗品ですので交換しないといつかは壊れます。プラグメーカーで二輪車は5000キロごとの交換を推奨しています。

しばらく交換していなければこの際交換しておけば安心です。

プラグ交換1000円~2000円程度

NGKスパークプラグです。日本メーカーは大体NGKです。

プラグを元に戻す時の注意

点火チェックが終わってプラグを取り付ける時は慎重に行なってください!
プラグはエンジンのアルミ部品のネジ山に捻じ込んでいくだけなので構造は単純です。
ただしアルミ部品はとてもデリケートで壊れやすいものです。
プラグをねじ込む際に斜めにいれたり、強く締めすぎたりすると簡単に壊れてしまいますので要注意です。

プラグの取り付けの手順

プラグの取り付時はいきなりプラグレンチを使うのは厳禁です。
最初はソケットだけ使い慎重に手回しでねじ込んでいってください。
時計回りで締まっていきますので手で閉まっていく感触を感じながら慎重に回してください。
斜めに入れないようによくよく注意しながら行なってください。

最初はソケットだけ使い手回しで取り付けしてください。

手で締めこんでいきこれ以上手で回らないところまで行ったら初めてレンチを使います。

プラグは締めすぎ厳禁です!!

手締めしてその後に工具で本締めします。
手締め後に工具で締める目安の角度があります。
工具で締める角度は新品プラグで180度以内です。
一度でも取り付けたことのあるプラグは90度程度で充分でしょう。
それ以上回すとねじ山を壊し、舐めながらいつまでも回ることになります。

締めすぎ注意!緩すぎるのもダメですが締めすぎは絶対にダメ!マジで!

④ まとめ

『火花飛んでますか?』 →

点火テストをして火花が飛ばない場合は多くの可能性が考えられる。

そのうち特に多いのがCDIの故障。
修理は約20,000円程かかる。

プラグ交換だけで直ることも多い。
プラグ交換は1,000円~2,000円程度。

ここまでやって原因不明なら

原因追究①~④までやってみてそれでも原因不明な場合は迷わずプロにお願いしてください。
これ以上無理をして診てももかえって壊してしまうリスクが高まります。

エンジンがとまる原因①~④まとめ

①オイルは入っていますか?

オイル量が不足、または汚れていたらオイル交換をまずしてみましょう。

価格は1,000円~2,500円程度

②キックスタートして圧縮はありますか?

圧縮感がないならカーボン噛みの可能性大。
ダメもとで応急処置、無理なら修理に出す。

価格はピンキリ数千円~数万円

③雨の日調子悪いですか?

雨の日に調子悪い場合はプラグキャップ・コード回りの漏電の可能性大。

プラグキャップ交換は2,~3,000円程度

コードはイグニッションコイル交換になり5,000円~10,000円程

④火花飛んでますか?

火花が飛んでいない場合様々な可能性が考えられる。
その内多いのがCDI故障と、点火プラグ不良。

CDI交換は20,000円程、プラグ交換は1,~2,000円程度。

 

Ⅱ、久々に乗ろうとしたらエンジンがかからない

Ⅰ章では走行中に調子が悪くなるケースをご紹介しました。
Ⅱ章では乗ろうとしたらエンジンがかからない状況です。

特に『しばらく乗ってなくて久々に乗る』ような時が中心になります。

トゥデイ、ディオのエンジンがかからない5大原因(久々に乗る場合)

  1. バッテリーあがり
  2. セルスターター系統の故障や接触不良
  3. キャブレーターの詰り(AF61/AF62のみ)
  4. カーボン噛み
  5. マフラーの詰り

エンジンがかからない原因を突き止める方法

それではこの5つのどの原因でエンジンがかからないのかを追究していきましょう。

5つのどの原因でもないことも充分ありえますので慎重に調べていきます。

質問に答えていくと消去法でどんどん原因が絞られていくようになっています。

原因追究の前に、オイルとガソリンの量をチェック

原因の追究を始める前に最低限オイル量とガソリン量はチェックしておいてください。

オイル量のチェックはⅠ章の①で説明していますので見てない人は上に戻って見直してください。

あまりに年数が経った古いガソリンは交換をオススメします。限度は2、3年程度です。
オイル量を点検するに戻る

オイル量のチェックは基本中の基本

① 『セルは勢いよく回りますか?』

いつもどおりエンジンをかける動作をしてみてください。
【ブレーキを握ってスタートボタンを5秒くらい押す】とどうですか?

『きゅきゅきゅきゅっ』と勢いよくセルモーターが回ってクランキングするでしょうか?

※クランキングとは

停止しているエンジン(クランクシャフト)を動かす(回転させる)ことです。停止しているエンジンを外部の動力(人力やモーターの力)で回転させてエンジンを始動させます。エンジンがかかる前でもエンジンが回転することをクランキングといいます。

  • 勢い良くクランキングする

スターターを押して『キュキュキュキュっと』勢いよくセルモーターが回るならバッテリーはOKです。
下の動画は【勢い良くクランキングしているけどエンジンがかからない】そんな状況ですので確認してみてください。

  • 回りが弱い

    いつもより回りが弱弱しい場合はバッテリーが弱っている可能性が大です。交換するかキックスタートを試してみましょう。

  • カチッと音がするだけ

    スタートボタンを押すと『カチッ』みたいな音がするだけの場合、セルモーター故障かバッテリーが弱くなっている可能性が大です。どちらにしてもキックスタートを試してみましょう。

  • 無反応

    ブレーキを握ってスタートボタンを押してもうんともすんとも言わない時は4つの可能性があります。

1、バッテリーが完全放電

キーONでウィンカーやホーンを操作してみてください。なにもかも無反応の場合バッテリーが死んでるかヒューズがとんでいる可能性があります。バッテリー交換の価格はこちらを参考にしてください。

2、ブレーキスイッチの不良

ブレーキを握って後ろのブレーキランプが点いていますか?ブレーキスイッチが不良だとランプが点かない上にスターターも作動しません。ホンダのスクーターでは定番の故障ですのでチェックしてみましょう。

3、スタータースイッチの不良

スターターのボタンが接触不良を起こしている可能性があります。スタートボタンを強めにぐりぐり押したり、接点復活剤を吹きかけると直る事もあります。

4、スターターリレーの不良

最後はスターターリレーという部品の故障です。こちらは比較的珍しい故障にはなります。上の一~三のいずれでもない場合はリレーの可能があります。

勢い良くセルが回るなら・・

久々にエンジンをかける時は燃料がエンジンに行き渡るまで粘り強くクランキングさせる事が必要です。

ただしバッテリーの電気を使い果たしてはいけませんのでスターターを【10秒押して,10秒休む】を徹底してください。
【10秒押して,10秒休む】これを3~4セットもすれば燃料は行き渡ります。

キーはONにしておく。画像のようにブレーキを握って・・・

ブレーキを握ったまま、スタートボタンを長めに押す。5秒~10秒間押す。

ここではアクセル回さない!

この段階での目的は燃料を行き渡らせることですので、アクセル(スロットル)は回さないでください。
シンプルに【10秒押して,10秒休む】を繰り返してください。

ここではまだアクセルをひねってはいけません!

特にキャブレーター車はこの状況でアクセルを開けるとより掛かりにくくなります。
アクセルを回すのはまだ先の話です。

やってるうちにバッテリーが弱くなってきたら

【10秒押して,10秒休む】を繰り返すうちにバッテリーが弱くなってくる事があります。
『キュキュキュキュっ』の勢いが『キュッ・キュッ・・キユ・・・・』と弱まってきたらセルスターターは諦めましょう。

セルがダメならキックスターターに切り替えます。

キックスターターは力強く蹴り落とす

キックスターターを使ったことはありますでしょうか?
まずはキックスターターの使い方をご紹介します。

車体の左側にキックスターターが付いています。

可動式のレバーを手間に倒してキックできる状態にします。

キックレバーに足を乗っけまして・・・

ギュンっと力強く蹴り落とします。

めげずに何度も力強く繰り返す。

セルは押すだけで連続してクランキングされますが、キックは一回一回力強く繰り返してください。
休みながらで構いませんので20回~30回程めげずにがんばってください。

それでもエンジンかからない

異常がない車両でしたらここらでエンジンがかかりはじめるはずです。
かからない人は②に進んでください。

① まとめ

『セルは勢い良く回りますか?』 →

回りが弱い、まったく回らないならバッテリーが弱い可能性が大です。

キック始動でかかることもありますがまずはバッテリーの交換や充電をオススメします。

バッテリー交換は5,000円~15,000円程度です。

② 『キックスタートして圧縮はありますか?』

Ⅰ章のエンジンが止まる原因でも出てきた圧縮の点検です。
長期放置車両でもカーボン噛みは起こりますので圧縮の有無を確認しておきます。
圧縮についてはⅠ章の②で説明していますので見てない方は戻って見てください。
Ⅰ章② 圧縮ありますか?に戻る

② まとめ

『キックスタートして圧縮はありますか?』 →

圧縮感がない場合はカーボン噛みの可能性が高い。

強いバッテリーを用意して長めにセルを回すとかかる事が多い。

少しだけアクセルを捻りながらキックを頑張るとかかる可能性もある。

修理価格は数千円~数万円

③ 『排気はありますか?』

エンジンの必須要素は、燃料、圧縮、火花、排気、です。
排気までしっかりできないとエンジンはかかりません。
排気のチェックは簡単にできますのでさっとチェックしておきましょう。

排気口に手を近づけて排気のチェックをする

マフラーの排気口に手を近づけて排気があるかを調べるだけです。
排気口に手を近づけた状態でセルかキックをして排気の有無を確認します。
二人でやると楽ですが一人でも体勢を工夫すればできます。

この状態でセルスターターかキックスタータをして排気を調べます。火傷に注意してください。

排気がある

手に空気が当たるような感触があれば排気があると判断してOKです。④に進みましょう。

排気がない

まったく空気が出てくる圧が感じられない場合はマフラーが詰っている可能性大です。

マフラーが詰る原因は色々ですがしばらく乗ってない車両は虫が巣を作っている事があります。
冗談ではなく本気で言ってます。原付のマフラーは蜂の住まいに適しています。

ためしに針金で突いてみる

これまた冗談のようですが本気です。針金で突いてください。
排気口に土みたいなのが詰まっていませんか?

これは別の車種のマフラーですが虫が巣を作っているのがわかりますか?

土が詰まっているように見えるのが巣が作られた排気口です。

針金を排気口から突っ込んでやりましょう。
巣に穴が空いて排気が復活するかもしれません。
マフラーは複雑な構造ですのでまっすぐ硬い棒よりも多少曲がる針金が適しています。

針金を排気口にグリグリ差し込むだけです。

※蜂が出てくる可能性があります。注意してください

③ まとめ

『排気はありますか?』 →

排気がない場合は虫が巣を作っているかも。
針金をグリグリ突っ込んでやりましょう。

自分でやれば修理代0円

④ 『火花飛んでますか?』

エンジンの必須要素、次は火花です。
Ⅰ章の④で火花チェックの方法は紹介しましたので、見てない人は戻ってください。
火花のチェック方法に戻る

火花のチェックはプラグを外すため専用工具と少しの慣れが必要です。
自信がない人は無理をせずにバイク屋さんに依頼しましょう。

④ まとめ

『火花飛んでますか?』 →

火花が飛ばない場合は多くの可能性があるが怪しいのはCDIかプラグ。

CDI修理は約20,000円程かかるがプラグ交換は1,000円~2,000円でなおる事もある。

エンジンを壊す可能性もあるので、プラグの取り外し、取り付けは慎重に。

ここまでやってもかからない場合は

原因追究①~④までやってみてそれでもかからない場合はバイク屋さんに依頼しましょう。

エンジンの4大要素は燃料、圧縮、点火、排気、です。
ここまでやれば圧縮、点火、排気はOKのはずなのであとは燃料です。

燃料系の修理は単純に直る事が少なくなりますのでここから先はプロにお願いしましょう。

AF61/AF62はキャブレーター詰まりの可能性大

AF61トゥデイとAF62ディオはキャブレーター車になります。
キャブ車は長期放置でキャブレーター内が汚れ腐食し詰まってしまう事が多いです。
キャブレーターは非常に繊細な部品ですので無理をせずにバイク屋さんに依頼しましょう。

キャブのオーバーホールは約6000円~10,000円程度です。

エンジンがかからない原因①~④まとめ

①セルは勢いよく回る?

回らないならバッテリー交換やスターターの修理をしてセルは万全の状態に。またはキック始動を試してみて。
修理価格は状況次第・・【0円~1.5万円程度】

②キックスタートして圧縮ありますか?

キックをしてみて圧縮が感じられない場合はカーボン噛みの可能性が大。応急処置をためしてだめなら修理に。
修理価格は状況次第・・【1,000円程度~数万円程度】

③排気はありますか?

排気がない場合は虫の巣が原因かも、針金で突いてみてください。
自分でやれば修理代0円

④火花飛んでますか?

火花が飛ばない場合はCDI(AF61/AF62のみ)とプラグがまず怪しい。
プラグの取り外し、取り付けは慎重に。
修理価格は状況次第・・【CDI交換は約2万円、プラグ交換は~2,000円程度】

どれにも当てはまらなかったらすいません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回ご紹介したケースは無数にある原因のなかで比較的多い症例にすぎません。
5大原因のどれにもあてはまらない故障も多々ありますのでご了承ください。

原因を追究するためには多くの情報が必要です。エンジンがかからなくなった時の状況やちょっとした異変、普段の使用状況やメンテナンス履歴などたくさの情報をいただければバイク屋としてはそれだけ早く安く修理ができます。

普段から愛車の状態に気をかけ、点検やメンテも怠らずに行うようにしましょう。

仙台の修理のご用命はこちらもお願いします。
エンジン不動で持ち込みできない場合出張引取も行っています。

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