トゥデイ

 

『エンジンかからない原因を探り、
修理代の目安金額が知りたい!』

そんな方はお読みください。

ホンダの定番原付スクーター
トゥデイ(TODAY、AF61/AF67)、
ディオ(DIO、AF62/AF68)、
それにジョルノ(GiornoAF70)

これらは同型4サイクルエンジンを積んでいるのでエンジン不調の原因も似ています。

(AF77ジョルノは水冷エンジンですので除外します。)

今回はこの3車種のエンジンがかからない原因と修理代をまとめてみます。

自分のスクーターのエンジンがかからなくなった時に参考にしていただければ幸いです。

トラブルシューティングや修理代の目安を中心にご紹介します。

Today(AF61)

トゥデイ

¥ Today(AF67)

ディオ(AF62/AF68) ※DIOのAF62とAF68の外観はほぼ共通。

ホンダ ジョルノ

ジョルノ(AF70)

走行中とまった?乗ろうとしたらかからない?

 

まずはエンジンがかからなくなった状況で二つに大きく分けます。

『走行中にエンジンが止まり、かからなくなったのか?』

『久々に乗ろうとしたらエンジンがかからなかったのか?』

この二つの症状はチェックする項目が違いますので最初に振り分けておきます。

Ⅰ章では
『走行中にエンスト』

Ⅱ章では
『乗ろうとしたらかからない』

それぞれの説明になります。

【乗ろうとしたらかからない】はとばしてⅡ章に進んでください。
Ⅱ章へジャンプ↓

【エンジンのかかりが悪く、走行中も調子が悪い】
そんな方は両方ご覧ください。

Ⅰ、走行中にエンジンが止まりそれっきりかからない!

原付バイクのエンジン

まずは走行中にエンストしてそれっきりエンジンがかからない、かかりにくいケースです。

久々に乗ろうとしたらかからない方はとばしてⅡ章に進んでください。

Ⅱ章へジャンプ↓

トゥデイ・ディオのエンジンがとまる5大原因

  1. カーボン噛み
  2. プラグ,キャップ,コード回りの故障
  3. CDIの故障(AF61/AF62のみ)
  4. キャブレーターの詰り(AF61/AF62のみ)
  5. オイル量の不足

 

以上がTODAY・DIOのエンジンがとまる原因で多い5つになります。

燃料が入っていない【ガス欠】
これは省いていますのでガソリンの残量はまずチェックしてください!

エンジンがとまる原因を見分ける方法

ではこの5つのどの原因で
エンジンがかからなくなってしまったか
それを追究していきましょう。

この5つのどの原因でもないこともありえます、慎重に調べていきます。

質問に答えていくと消去法でどんどん原因が絞られていくようになっています。

① 『オイルは入っていますか?』

エンジンにはオイルが不可欠です。

4サイクルエンジンはオイルを消費するエンジンではないですが、走り方や消耗度合いによってはオイルが減る事があります。

オイルが少ない状態だとエンジンは旨く機能しませんし、最悪壊れてしまいます。

オイル交換や補充をしただけでエンジンがかかることもありますのでとりあえずオイル量はチェックしてください。

オイル量を点検する

まずはオイルゲージを見つけてください。

赤丸で示したフタがオイルレベルゲージです

次にオイルゲージを外してください。

フタがゲージになっていますのでクルクル回して外します。

外したオイルゲージは一度キレイにふき取ってください。

先端の網目のところがオイル量を計るゲージです。

外したゲージです。オイルをキレイにふき取ってください。

オイル量を計ります。

平らな場所にバイクを止めて
スタンドを立ててください。

ゲージはネジ込まず、
すっと挿して、
すぐに抜いてください。

ゲージはクルクル締めこまずに、挿して・抜きます。

抜いたゲージを確認します。

網目の部分にオイルが
付着していると規定量の範囲内です。

多すぎても少なすぎてもいけませんので
調整してください。

オイルが付着しています。上限の高さまでしっかりオイルが入っている状態です。

  • オイルは規定値入っている

オイル量が規定値はいっている
その確認ができればここではOKです。

②に進みましょう。

あまりにもオイルが汚れているようでしたら
交換するようにしてください。

  • オイルゲージにオイルが付かない

    オイル量がかなり不足しています。

オイル交換をするか、
せめてオイルを足すのが先決です。

オイル不足がエンジンストップの
原因になる可能性もありますので
まずはオイルを正常にしておきましょう。

オイル交換は
1000円~2500円程度です。

① まとめ

『オイルは入っていますか?』→

オイル量が不足している、
または著しく汚れているなら
すぐにオイル交換!

価格は1000円~2500円程度

オイル交換のやり方と注意点はこちら
|50cc車種別

② 『キックスタートで圧縮ある?』

この章ではキックスタートをした時の
エンジンの圧縮感を調べるのですが、
圧縮??って何って感じの人多いと思います。

エンジンは燃料と空気を圧縮し
爆発させて動いています。

この圧縮ができないと
エンジン不調になり始動しなくります。

圧縮とは【押して縮める】事なので気体を押し縮めるときの【反発力】みたいなものを感じられるか
それを確認していただきたいのです。

キックスタートはこちらです。使ったことありますか?

具体的に説明します。

キックスタートをしてみて
キックがあまり抵抗もなくスカスカ動く?
=【これは圧縮がない。】

キックすると
グッと抵抗が感じられ
キックが重くなり
さらに踏み込むと
スポンと抵抗が抜けるような動きをする

=【これは圧縮がある。】

このどちらかを
判断していただきたいのです。

キックをすると重くなったり軽く抜けるようになったりメリハリがありますか?

 

  • 圧縮がありキックに程よい重さがある

圧縮はコンプレッションゲージなどで
正確に測るのですが
キックスターターでも
圧縮があるなしの判断はできます。

圧縮が感じられる場合は
カーボン噛みの選択肢は
消してもかまわないと思います。

③に進んでください。

  • 圧縮がなくキックが軽い

圧縮がない場合
【カーボン噛み】の可能性が大です。

エンジン内に溜まったカーボンが
バルブ部分に噛みこんでしまい
圧縮漏れがおこる状態です。

カーボンで汚れたエンジン内(シリンダヘッド部分)

メーカー問わず起こりやすい症状なので
要注意です。

エンジン焼付などでも
圧縮がない状態になりますが、
圧倒的にカーボン噛みの可能性が高いです。

カーボン噛みの修理価格は?

カーボン噛みの修理は
どこまでやるかで価格に差がでます。

エンジンをばらさずにクリーナーで洗浄する方法や、
添加剤で洗い流す方法、
エンジンをばらしてヘッドのオーバーホールをする
などの方法があります。

価格は数千円~数万円と大きな幅がありますので
症状を見てバイク屋さんと相談するのが良いと思います。

カーボン噛みの予防にはコレ!

当店オススメの燃料添加剤です↑

『カーボン噛みの予防と緩和に! 』
ガソリンに少し混ぜるだけ、
走行中にエンジン内を洗浄できます。

いつもより軽い音?音でも判断できる!?

キックではなくセルスターターを回した時の音がいつもと違う?なんか軽い感じの音がする。

そう感じたならカーボン噛みの可能性が高いです。

カーボン噛みになるとエンジンの圧縮が著しく落ちますので
エンジンの回る音も少し軽い感じになります。

カーボン噛みの応急処置
運よくかかることも

カーボン噛みはエンジン内でカーボンが粉砕すれば動き出す可能性があります。

ここではクランキングでカーボンを
排除する方法をご紹介します。

あくまでも応急処置ですし
動き出す可能性もさほど高くないですが
『ダメもとでやってみよう』
そのくらい軽い気持ちでやってください。

詳しく見たい人はこちら
→カーボン噛み応急処置のページ。

バッテリーが強くないと
やっても無駄

良い状態のバッテリーで行ってください。

バッテリーが弱くセルが勢い良く回らない
(クランキング速度が遅い)
そんな状態でやっても厳しいです。

エンジンオイルも
正常にはいっていることが大前提です。

  1. キーをオン、
    ブレーキを握って
    セルボタンを10秒間押し続ける
  2. キーをオフにして
    10秒ほどバッテリーを休ませる。
  3. 再度キーオン、
    ブレーキを握って、
    アクセルを少しだけ捻り
    その状態のままセルを
    10秒間押し続ける
  4. キーをオフにして
    10秒ほどバッテリーを休ませる。

以降3.と4.を繰り返し
エンジンがかかり始めたらラッキーです。

アクセル(スロットル)の捻る量は
おおよそ20度~50度程度です。
(アクセル全開が約90度くらい)

アクセル開度0度

アクセル開度約20~30度

アクセル開度約45度~50度

アクセルの開け具合は音で判断!?

アクセルの開け方は最初は少し、
様子を見ながら徐々に開けていきます。

この時に目安とするのがクランキングの音です。

説明するのが難しいのですが、
かかりそうな音を探していく感じです。

かかりそうだなぁの音に
アクセルの開け具合を調整する要領です。

これは経験がないと難しいかもしれません。

自分なりにアクセルを開けたり閉じたりしながら
かかるポイントを見つけてみてください。

バッテリーの電気を
使い切らないように注意です。

可能であればブースターで
他のバッテリーと繋いでやると効果的です。

自動車や他のバッテリーとブースターケーブルで繋ぐとなお良い。

もしバッテリーが弱くなりセルの勢いが弱まったらそこで諦めましょう。

セルの変わりにキックで頑張ってもかまいませんので
力強く何回もキックするようにしてください。

キックでも同じようにアクセルを少し捻りながらやると効果的です。

② まとめ

『キックスタートして圧縮はありますか?』→

圧縮感がない場合は
カーボン噛みの可能性が高い。

カーボン噛みの修理は
どこまでやるかで価格はピンキリ。

応急処置をしてかかったらラッキー。

 

修理価格は千円程~数万円

 

③ 『雨の日に調子悪いですか?』

晴れている日は調子いいんだけど
雨の日や雨の次の日に調子が悪くなる。

そんな時は点火系統のトラブルの可能性が高いです。

雨の日に調子が悪い

点火系統の部品から漏電してしまい不調に陥る事があり、
特に濡れると漏電が置き易くなります。

トゥデイやディオなどホンダのスクーターは
この症状がとても多いです。

雨の日に調子が悪い場合は
プラグキャップ回りを点検してみましょう

雨の日に調子が悪い事はない

雨の日に特に調子が悪いことはない
と言う人は④に進んでかまいません。

ただしプラグキャップ回りの漏電は
とても多い故障なので
念のためチェックする事をオススメします。

プラグキャップ回りの漏電を点検する

まずは下の画像のカバーを外します。

このカバーを外すとプラグ回りが見えてきます。

ドライバーで固定ネジを外します。

ネジを外せば後は手で引っ張れば開きます。

ドライバーでネジを外します。

プラグキャップとコードがあらわになります。
ここで漏電がないかを目と耳でチェックします。

手前の管がプラグコード。コードの先がプラグキャップです。

漏電のチェック方法
  1. エンジンをかける。
    かからなければセルを回しながら観察
    (セルもダメなら誰かにキックしてもらう)
  2. 耳を済ませて漏電の音を聞く、
    パチパチ、カチカチなど
    火花音があれば漏電の可能性大。
  3. よくよく観察すると
    漏電した電気が見えるのでよーく見る。
    (静電気のようなちいさな電気の流れです。)
  4. 最後の手段!?
    手で触って自分が感電したら漏電ww
    (子供や心臓が弱い人は真似しちゃだめ!!)

まずは耳と目で漏電がないかよーく観察してみてください。

最後の手段、コード回りを触る。最悪ビリッとくるので自己責任でお願いします。

キャップの方も触ってみる。静電気のビリっよりも強めのビリっが来るかも!?

次はプラグキャップを外して
コネクター(接点部分)の状態をチェックする。

プラグキャップを外す。キャップ部分を引っこ抜くだけ。

キャップの中身を覗いて接点の部分を点検。サビが酷い場合は失火や漏電の原因になります。

③ まとめ

『雨の日調子悪いですか?』→

調子が悪い場合は
プラグキャップ回りの漏電の可能性が高い。

漏電有ならプラグキャップの交換、
またはイグニッションコイルの交換が必要。

 

価格はプラグキャップ交換で
2~3000円程度

イグニッションコイル交換で
5,000円~10,000円程度

④ 『火花飛んでますか?』

最後は点火プラグで
火花が飛んでいるかのチェックです。

火花が飛んでないと
エンジンはかかるはずがありません。

火花チェックはプラグを外して行なうので
専用工具と少しの技術が必要です。

※自信がない方は無理をせずに
バイク屋さんに修理依頼をしましょう。

スパークプラグの点火チェック方法

  1. 点火プラグからプ
    ラグキャップを外す。
  2. プラグを外す
  3. 外したプラグをキャップに挿す
  4. プラグをエンジンやフレームなど
    金属部分に接触させる
  5. その状態でセルを回し
    火花が出てることを確認する

1、まずはプラグキャップを外します。
先ほどの章で
プラグキャップの点検をした時と
同じ工程です。

プラグキャップを外します。キャップ部分を掴んで引っこ抜いてください。

スパークプラグからプラグキャップが外れた状態。

2、次にプラグ本体を外します。
プラグはエンジンにねじ込まれていますので
プラグレンチを使って緩めて外します。

ここにプラグがあります。奥まっているので専用工具を使います。

プラグレンチです。ソケット部分が首振りになっています。

首振り機構になっているので奥まったプラグにも使えます。

プラグにしっかり収まるように奥まで挿し込みます。

反時計回りで緩みます。回転方向に注意してください。

外れたプラグです。プラグは落としたりしないように扱いに注意してください。

※注意

プラグホール(プラグが刺さるねじ山)は
とてもデリケートです。

プラグホールを壊すと
最悪な事になりますので
充分注意してください。

3、外したプラグをプラグキャップに挿し込みます。

プラグをプラグキャップに押し入れるだけです。ぐぐぐっと挿し入れる感じです。

こんな状態にセットします。

4、プラグをエンジン部分の金属に接触させます。
火花チェックをするために
アース(マイナス)を取るためです。

こんな状態でプラグの金属部分をエンジンに触れさせます。

5、セルスターターを回して
火花が飛ぶかをチェックします。

青く力強い火花が出るはずです。

セルスターターを押しながらこの部分に注目です。火花が見えますか?

バチバチと連続でスパークしている事を確認してください。

プラグ本体に手が触れると感電しますので注意です。

火花が飛んでいる

ここでは点火時期などは考えずに火花が力強く飛ぶことを確認できればOKです。

火花が飛んでいない

火花が飛ばない場合は可能性が高い順に以下の故障が考えられます。

  1. CDIの故障
    (AF61/AF62のみ)
  2. プラグの不良
  3. イグニッションコイルの不良や
    コネクター外れ、断線。
  4. メインキーの不良
  5. 他、多数の原因有

火花が飛ばない原因は多種多様にありますが
全体の8割くらいは上のTOP4で締められます。
(当店調べ)

ここではその内特に多いTOP2に絞ってご説明します。

【CDIの故障】

CDIという部品は点火を担う装置で
AF61/AF62にだけ装備されています。

CDIはステップボードの下、バッテリーBOX内に配置されています。

ドライバーでネジ1本外すだけで現れます。

こちらの部品がCDIになります。

AF61系のCDIは非常に故障が多いです。

特にバッテリーが弱い状態で
キックスターターを使用している車体は
CDIが逝きやすいです!

修理価格は約2万円程

CDIは叩くと直る!?

CDIの本体をコンコン、パンパン、
叩くと一時的に直ることがありますww

ダメもとでやってみてくださいww

万が一直ってもあくまでも一時的な復旧なのですぐに交換してください!

【プラグの不良】

点火プラグは消耗品ですので
交換しないといつかは壊れます。

プラグメーカーでは5000キロごとの交換を推奨しています。

しばらく交換していなければ
この際交換しておけば安心です。

プラグ交換
1000円~2000円程度

【自分でプラグ交換するなら】

プラグは車種によって型番が指定されています。
番号を間違わずに購入してください。

車種/型式 プラグ番号
トゥデイ AF67 CR7HSA-9
トゥデイ AF61(~1369925) CR7HSA
トゥデイ AF61(1369926~) CR7HSA-9
ディオ AF68 CR7HSA-9
ディオ AF62(~3128591) CR7HSA
ディオ AF62(3128592~) CR7HSA-9
ジョルノ AF70 CR7HSA-9

【CR7HSA】と【CR7HSA-9】は火花が飛ぶ隙間に若干の違いがありますが互換性があります。
自分のバイクのプラグを外して同じ型番を買うのが確実ですがどちらかわからない人は【CR7HSA-9】を購入ください。
(トゥデイAF67、ディオAF68、ジョルノAF70はCR6HSA-9です。トゥデイAF61、ディオAF62は年式によってCR7HSAとCR7HSA-9が混在しています。)

CR7HSAはこちら

CR7HSA-9はこちら

プラグを元に戻す時の注意

点火チェックが終わってプラグを取り付ける時は
慎重に行なってください!

プラグはエンジンのアルミ素材のネジ山に
捻じ込んでいくだけなので構造は単純です。

ただしアルミ部品は
とてもデリケートで壊れやすいものです。

プラグをねじ込む際、斜めにいれたり
強く締めすぎたりすると
簡単に壊れてしまいますので要注意です。

プラグ、取り付けの手順

プラグの取り付時は
いきなりプラグレンチを使うのは厳禁です。

最初はソケットだけ使い
慎重に手回しでねじ込んでいってください。

時計回りで締まっていきますので
手で閉まっていく感触を感じながら
慎重に回してください。

斜めに入れないように
よくよく注意しながら行なってください。

最初はソケットだけ使い手回しで取り付けしてください。

手で締めこんでいきこれ以上手で回らないところまで行ったら初めてレンチを使います。

プラグは締めすぎ厳禁です!!

手締めしてその後に
工具で本締めします。

手締め後に工具で締める目安の角度があります。

工具で締める角度は
新品プラグで180度以内です。

一度でも取り付けたことのあるプラグは
90度程度で充分でしょう。

それ以上回すとねじ山を壊し、
舐めながらいつまでも回ることになります。

締めすぎ注意!緩すぎるのもダメですが締めすぎは絶対にダメ!マジで!

④ まとめ

『火花飛んでますか?』 →

点火テストをして
火花が飛ばない場合は
多くの可能性が考えられる。

 

そのうち特に多いのがCDIの故障。

修理は約20,000円程かかる。

 

プラグ交換だけで直ることも多い。

プラグ交換は1,000円~2,000円程度。

 

ここまでやって原因不明なら

原因追究①~④までやってみて
それでも原因不明な場合は
迷わずプロにお願いしてください。

これ以上無理をして診ても
かえって壊してしまうリスクが高まります。

エンジンがとまる原因①~④まとめ

①オイルは入ってる?

オイル量が不足、
または汚れていたら
オイル交換をしてみましょう。

価格は1,000円~2,500円程度

オイル交換方法はこちら

②キックスタートで圧縮ある?

圧縮感がないならカーボン噛みの可能性大。

ダメもとで応急処置、無理なら修理に出す。

価格はピンキリ数千円~数万円

③雨の日調子悪い?

雨の日に調子悪い場合は
プラグキャップ・コード回りの
漏電の可能性大。

プラグキャップ交換は2,~3,000円程度

コードはイグニッションコイル交換になり
5,000円~10,000円程

④火花飛んでる?

火花が飛んでいない場合
様々な可能性が考えられる。

その内多いのがCDI故障と、
点火プラグ不良。

CDI交換は
20,000円程

プラグ交換は
1,~2,000円程度。

 

以上が第Ⅰ章トゥデイの
【エンジンがとまる原因】でした。

原因の見当がつき、
修理代の目安がわかれば幸いです。

自分で修理に挑戦してもいいですが
逆に壊してしまわないように注意して
無理をせずプロに依頼することをオススメします。

 

 

Ⅱ、久々に乗ろうとしたら
エンジンがかからない

Ⅰ章では走行中に調子が悪くなる
そんなケースをご紹介しました。

Ⅱ章では乗ろうとしたら
エンジンがかからない状況です。

特に『しばらく乗ってなくて久々に乗る』
このような時が中心になります。

トゥデイ、ディオの
エンジンがかからない5大原因
(久々に乗る場合)

  1. バッテリーあがり
  2. セルスターター系統の故障や接触不良
  3. キャブレーターの詰り(AF61/AF62のみ)
  4. カーボン噛み
  5. マフラーの詰り

エンジンがかからない原因を
突き止める方法

では早速この5つのどの原因で
エンジンがかからないのかを
追究していきましょう。

5つのどの原因でもないこともありえますので
慎重に調べていきます。

質問に答えていくと消去法で
どんどん原因が絞られていくようになっています。

原因追究の前に、オイルとガソリンの量をチェック

原因の追究を始める前に
最低限オイル量とガソリン量は
チェックしておいてください。

オイル量のチェックは
Ⅰ章の①で説明していますので
見てない人は上に戻って見直してください。

あまりに年数が経った古いガソリンは
交換をオススメします。

限度は2、3年程度です。

オイル量を点検するに戻る

オイル量のチェックは基本中の基本

① 『セルは勢いよく回りますか?』

いつもどおりエンジンをかける動作をしてみてください。

【ブレーキを握ってスタートボタンを5秒押す】
するとどうですか?

『きゅきゅきゅきゅっ』と
勢いよくセルモーターが回って
クランキングするでしょうか?

※クランキングとは

停止しているエンジン(クランクシャフト)を
動かす(回転させる)ことです。

停止しているエンジンを
外部の動力(人力やモーターの力)で
回転させてエンジンを始動させます。

エンジンがかかる前でも
エンジンが回転することを
クランキングといいます。

  • 勢い良くクランキングする

スターターを押して
『キュキュキュキュっと』
勢いよくセルモーターが回る
それならバッテリーはOKです。

  • 回りが弱い

    いつもより回りが弱弱しい場合は
    バッテリーが弱っている可能性が大です。

    交換するかキックスタートを試してみましょう。

  • カチッと音がするだけ

    スタートボタンを押すと
    『カチッ』みたいな音がするだけの場合。

    セルモーターの故障か
    バッテリーが弱っている可能性が大です。

    どちらにしても
    キックスタートを試してみましょう。

  • 無反応

    ブレーキを握ってスタートボタンを押しても
    うんともすんとも言わない時は・・

    以下の4つの可能性があります↓

1、バッテリーが完全放電

キーONでウィンカーやホーンを
操作してみてください。

なにもかも無反応の場合バッテリーが死んでるか
ヒューズがとんでいる可能性があります。

バッテリーの店頭交換価格はこちらを参考にしてください。

 

自分で交換するなら
オススメのバッテリーはコチラ↓

※コスパで選ぶなら台湾YUASA、
品質重視なら古河電池です。

バッテリーは価格だけで選ぶと
粗悪品にあたることが多いので
最低限台湾ユアサをオススメします。

2、ブレーキスイッチの不良

ブレーキを握ってみると
後ろのブレーキランプは点いていますか?

ブレーキスイッチが不良だと
ランプが点かない上に
スターターも作動しません。

ホンダのスクーターでは
定番の故障ですのでチェックしてみましょう。

3、スタータースイッチの不良

スターターのボタンが接触不良を起こしている可能性があります。スタートボタンを強めにぐりぐり押したり、接点復活剤を吹きかけると直る事もあります。

4、スターターリレーの不良

最後はスターターリレーという部品の故障です。こちらは比較的珍しい故障にはなります。上の一~三のいずれでもない場合はリレーの可能があります。

勢い良くセルが回るなら・・

久々にエンジンをかける時は
燃料がエンジンに行き渡るまで
粘り強くクランキングさせる事が必要です。

ただしバッテリーの電気を使い果たしてはまずいので
スターターを【10秒押して,10秒休む】
これをを徹底してください。

【10秒押して,10秒休む】
これを3~4セットもすれば燃料は行き渡ります。

キーはONにしておく。画像のようにブレーキを握って・・・

ブレーキを握ったまま、スタートボタンを長めに押す。5秒~10秒間押す。

ここではアクセル回さない!

この段階での目的は
燃料を行き渡らせることですので、
アクセル(スロットル)は回さないでください。

シンプルに【10秒押して,10秒休む】
これを繰り返してください。

ここではまだアクセルをひねってはいけません!

特にキャブレーター車は
この状況でアクセルを開けると
より掛かりにくくなります。

アクセルを回すのはまだ先の話です。

やってるうちに
バッテリーが弱くなってきたら

【10秒押して,10秒休む】
これをを繰り返すうちに
バッテリーが弱くなってくる事があります。

『キュキュキュキュっ』の勢いが
『キュッ・キュッ・・キユ・・・・』
と弱まってきたらセルスターターは諦めましょう。

セルがダメならキックスターターに切り替えます。

キックスターターは力強く蹴り落とす

キックスターターを使ったことはありますか?
まずはキックスターターの使い方をおさらいします。

車体の左側にキックスターターが付いています。

可動式のレバーを手間に倒してキックできる状態にします。

キックレバーに足を乗っけまして・・・

ギュンっと力強く蹴り落とします。

めげずに何度も力強く繰り返す。

セルは押すだけで連続してクランキングされますが、
キックは一回一回力強く繰り返してください。

休みながらで構いませんので
20回~30回程めげずにがんばってください。

それでもエンジンかからない

異常がない車両でしたら
ここらでエンジンがかかりはじめるはずです。

かからない人は②に進んでください。

① まとめ

『セルは勢い良く回りますか?』 →

回りが弱い、
まったく回らないなら
バッテリーが弱い可能性が大です。

キック始動でかかることもあるが
まずはバッテリーの交換や充電を
オススメします。

 

バッテリー交換は
5,000円~15,000円程度です。

② 『キックスタートして圧縮はありますか?』

Ⅰ章のエンジンが止まる原因でも出てきた
圧縮の点検です。

長期放置車両でもカーボン噛みは起こりますので
圧縮の有無を確認しておきます。

圧縮についてはⅠ章の②で説明していますので
見てない方は戻って見てください。

Ⅰ章② 圧縮ありますか?に戻る

② まとめ

『キックスタートして圧縮はありますか?』 →

圧縮感がない場合は
カーボン噛みの可能性が高い。

強いバッテリーを用意して
長めにセルを回すとかかる事が多い。

少しだけアクセルを捻りながら
キックを頑張るとかかる可能性もある。

 

修理価格は数千円~数万円

③ 『排気はありますか?』

エンジンの必須要素は、
燃料、圧縮、火花、排気、です。

排気までしっかりできないと
エンジンはかかりません。

排気のチェックは簡単にできますので
さっとチェックしておきましょう。

排気口に手を近づけて
排気のチェックをする

マフラーの排気口に手を近づけて
排気があるかを調べるだけです。

排気口に手を近づけた状態で
セルかキックをして排気の有無を確認します。

二人でやると楽ですが
一人でも体勢を工夫すればできます。

この状態でセルスターターかキックスタータをして排気を調べます。火傷に注意してください。

排気がある

手に空気が当たるような感触があれば
排気があると判断してOKです。

④に進みましょう。

排気がない

まったく空気が出てくる圧が感じられない場合は
マフラーが詰っている可能性大です。

マフラーが詰る原因は色々ですが
しばらく乗ってない車両は
虫が巣を作っている事があります。

冗談ではなく本気で言ってます。

原付のマフラーは蜂の住まいに適しています。

ためしに針金で突いてみる

これまた冗談のようですが本気です。
針金で突いてください。

排気口に土みたいなのが詰まっていませんか?

これは別の車種のマフラーですが虫が巣を作っているのがわかりますか?

土が詰まっているように見えるのが巣が作られた排気口です。

針金を排気口から突っ込んでやりましょう。

巣に穴が空いて
排気が復活するかもしれません。

マフラーは複雑な構造ですので
まっすぐ硬い棒よりも
多少曲がる針金が適しています。

針金を排気口にグリグリ差し込むだけです。


蜂が出てくる可能性があります、
注意してください。

③ まとめ

『排気はありますか?』 →

排気がない場合は
虫が巣を作っているかも。

針金をグリグリ突っ込んでやりましょう。

 

自分でやれば修理代0円

④ 『火花飛んでますか?』

エンジンの必須要素、次は火花です。

Ⅰ章の④で火花チェックの方法は紹介しましたので、
見てない人は戻ってください。

火花のチェック方法に戻る

火花のチェックはプラグを外すため
専用工具と少しの慣れが必要です。

自信がない人は無理をせずに
バイク屋さんに依頼しましょう。

④ まとめ

『火花飛んでますか?』 →

火花が飛ばない場合には
多くの可能性があるが
最も怪しいのはCDIかプラグ。

 

CDI修理は約20,000円程

プラグ交換は
1,000円~2,000円でなおる事もある。

 

エンジンを壊す可能性もあるので、
プラグの取り外し、取り付けは慎重に。

ここまでやってもかからない場合は

原因追究①~④までやってみて
それでもかからない場合は
バイク屋さんに依頼しましょう。

エンジンの4大要素は
燃料、圧縮、点火、排気、です。

ここまでやれば圧縮、点火、排気は
OKのはずなのであとは燃料です。

燃料系の修理は簡単にに直る事が少ないので
ここから先はプロにお願いしましょう。

AF61/AF62は
キャブレーター詰まりの可能性大

AF61トゥデイとAF62ディオは
キャブレーター車になります。

キャブ車は長期放置で
キャブレーター内が汚れ腐食し
詰まってしまう事が多いです。

キャブレーターは非常に繊細な部品ですので
無理をせずにバイク屋さんに依頼しましょう。

 

キャブのオーバーホールは約6000円~10,000円程度です。

 

エンジンかからない原因①~④まとめ

①セルは勢いよく回る?

回らないならバッテリー交換や
スターターの修理をして
セルは万全の状態に。

またはキック始動を試してみて。

修理価格は状況次第・・【0円~1.5万円程度】

②キックスタートして圧縮ありますか?

キックをしてみて圧縮が感じられない場合は
カーボン噛みの可能性が大。

応急処置をためしてだめなら修理に。

修理価格は状況次第・・【1,000円程度~数万円程度】

③排気はありますか?

排気がない場合は
虫の巣が原因かも。

針金で突いてみてください。

自分でやれば修理代0円

④火花飛んでますか?

火花が飛ばない場合は
CDI(AF61/AF62のみ)とプラグがまず怪しい。

プラグの取り外し、取り付けは慎重に。

修理価格は状況次第・・

CDI交換は約2万円。

プラグ交換は~2,000円程度

どれも当てはまらなかったらすいません。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回ご紹介したケースは
無数にある原因のなかで
比較的多い症例にすぎません。

5大原因のどれにもあてはまらない故障も
多々ありますのでご了承ください。

原因を追究するためには
多くの情報が必要です。

エンジンがかからなくなった時の状況やちょっとした異変、
普段の使用状況やメンテナンス履歴など
たくさの情報をいただければ
バイク屋としてはそれだけ早く安く修理ができます。

普段から愛車の状態に気をかけ、
点検やメンテも怠らずに行うようにしましょう。

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