原付のマフラーが錆びてきたのを何とかしたい!

マフラーの耐熱塗装に挑戦したい!

そんな時にお読みください。

原付のマフラー塗装のやり方

マフラーは長期消耗品と呼ばれます。

長年使っていると徐々にサビてきて最後は穴が開いてしまいます。

そのサビの進行を遅らせるためにマフラーの再塗装はとても有効です。

マフラー塗装の手順

  1. マフラーを車体から取り外す
  2. マフラーのサビを落とす
  3. マフラーに耐熱塗装をする
  4. 乾燥させる
  5. 車体に取り付ける
  6. 加熱乾燥させる

以上の6項目になります。

順番に解説していきます。

1、マフラーを車体から外す

まずはマフラーを車体から取り外します。

たまに「車体につけたまま塗装できないかな?」と考える人がいます。

そんな手抜きはいけません。

仕上がりに雲泥の差が出ますので、車体から外して作業しましょう。

 

マフラーの外し方は詳しいページがありますのでそちらをご覧下さい。
↓ ↓ ↓
原付スクーターのマフラー外し方
取り付け方と注意点|50cc車種別

2、マフラーのサビを落とす

取り外したマフラーの汚れやサビを落としていきます。

汚れやサビは塗装の天敵ですのでしっかりと作業します。

カバー類を取り外す。

カバー類を外す

ヒートガードなどのカバー類を外します。

こちらのガードも外してしまいます。

もし「ネジが錆びすぎていて外れない」などの場合はあきらめてそのまま塗装してもかまいません。

ヒートガードが外れた状態。

ここから汚れ、サビを徹底的に落としていきます!

サビ落とし道具

ボンスター、紙やすり、ナイロンたわし、ワイヤーブラシ

ボンスターや耐水ペーパー、ナイロンたわしやワイヤーブラシなどサビ落としアイテムを用意してください。

状況次第で使い分けしますのですべて揃えて欲しいですが、

「この4つの内一つだけしか使えない」そんな場合はナイロンたわしをオススメします。

グラインダーで一気に!?

酷いサビや時短のためにはグラインダーにワイヤーのカップブラシを付けて使います。

注意!
電動工具を使うときはくれぐれも怪我などされないように注意してください。
軍手などが巻き込まれて非常に危険な場面を何度か目の当たりにしています。
マジで注意です!!

マフラー全体を擦り、表面を削り取る

まずボンスターで汚れと軽いサビを落としていきます。

マフラー全体を擦り、汚れやサビを落とします。

この作業は表面を削り取り下地を出すことによる脱脂の効果もあります。

酷いサビや時間短縮したい場合はグラインダー

状況に応じてワイヤーブラシなども使う

サビが酷い場所はワイヤーブラシや紙やすりなどを使いしっかりとサビを削り落とします。

ナイロンたわしは汚れ落としからサビ落としまでオールマイティーに使える便利な奴です。

マフラー全体の汚れ、サビをくまなく落とすまで根気よく擦ってください。

サビを落とした状態。写真わかりにくいですね(汗)

全体的に汚れ落とし、サビ落としが終わったマフラー

汚れ、サビが取れたマフラーには油っぽい手や汚れた軍手などで触れないでください。

油分などが付くと塗装がうまく載らずにはじく恐れがあります。

※ここでシリコンオフなどで脱脂をすると完璧ですが、しっかり表面が削られ下地がでていればこれ以上の脱脂は省いても大丈夫です。心配な方はシリコンオフなどで脱脂してください。

3、マフラーに塗装をする

いよいよマフラーに塗装をしていきます。

塗装を行う際は換気をしっかりとして極端に天気が悪い日(極寒、強風、大雨など)は避けましょう。

マフラー塗装は耐熱塗料

マフラーは超高温になる部品なので耐熱の塗料を使用します。

けして普通のラッカースプレーなどで塗装しないでください。

ドロドロに溶けて目も当てられない状態になりますのでww

オススメ塗料

ワコーズ社の耐熱塗料スプレー

当店ではワコーズのHR-B・耐熱ブラックを強くオススメします。

私はもう15年以上愛用しています!

我々も数多くの耐熱塗料を試しましたが結局ワコーズの耐熱ブラックがナンバー1です。

ワコーズの耐熱ブラックがナンバー1の理由はこの3つです

  • 塗料の付きが良く,その上垂れにくいいので塗装が簡単
  • 色とつや消し感が自然で純正のような仕上がり
  • 耐久性が高く塗装の持ち錆止め効果が抜群

この3つの内、特に大きな違いは【塗りやすさ】です!

極端に言えば適当に塗っても上手く濡れますww

それくらい塗りやすい塗料なので
初めて塗装する人にこそオススメです!

価格は高いが名品です

値段は「はっきり言って高いです

でも価値はそれ以上にあります!

逆に安い適当な塗料で塗るくらいなら塗らなくていい!
そう思えるほど仕上がりが違います。

是非使ってみてください。
当店でも販売していますが、アマゾンなどで簡単に買えます。

ダンボール等でブースを作る

塗装にはゴミや水分・油分は天敵です。

それらがあたらないようにダンボールなどで簡易的なブースを作ります。

もしダンボールもない人は新聞紙などでもかまいませんが塗料は予想以上に飛散しますので注意してください。

ダンボールで簡易的なブースをつくる

缶はよく振る!

スプレーする前にしっかりと缶を振ります!
これ以外と大事なので、これでもかってくらいカラカラ振ってから塗ってください。

20センチ離してスプレーする

20~30センチほど離して薄く満遍なく塗ります。

スプレー缶は2、30センチ離して横に動かしながらスプレーします。

満遍なく塗ってください。

もし塗りたての時に厚塗りしすぎてムラになったかなと思っても焦らずに待って見てください。

不思議と乾けばムラが取れていたりする事あります!
(さすがワコーズです)

横移動しながらスプレーする

横移動しながらスプレーします

スプレーしている間は止まってはいけません。

スプレーするときのコツですがスプレー中は常に横移動してください。

スプレーは縦長の形に噴射されますので横移動しながらやると上手く塗れます。

そしてスプレー中は途中で止まらないでください。

必ずマフラーを端から端まで横移動で通り過ぎるイメージで塗るようにしてください。

 

エキパイ部分もすべての方向から塗ります。

裏→表の順番で塗装する

塗装するのはマフラーの裏からにしてください。

理由は目立ちにくい裏で試し塗りをして練習をする。

それと表の塗装面を地面に付けないようにするためです。

※吊るせるような塗装ブースを用意できる方は順番を気にする必要はありません。

乾燥したらひっくり返す

裏面の塗装がすべて終わったら20分程度乾燥させます。

ワコーズの耐熱ブラックは乾燥も速いのでよほど寒くなければ20分で表面の乾燥は充分です。

※完全乾燥ではありませんので扱いはやさしくして必要以上に触れないでください。

乾燥したらひっくり返して表面の塗装も同じ要領で行います。

表面の塗装も満遍なく行います。

塗り終わった直後のマフラー。

鉄製のヒートガードは一緒に耐熱塗装してかまいません。

乾くと綺麗なつや消しになります。

4、乾燥させる

ワコーズの耐熱塗料はとても塗りやすい塗料であると同時に乾きがとても速いです。

夏場で20分程度、冬でも60分程度で触れる程度の乾燥はされます。

ただ耐熱塗料は150℃以上の高温で加熱することで効果塗膜を形成するものです。

ここでの乾燥はあくまでも表面的な乾燥となります。

5、車体に取り付ける

表面的な乾燥が終わったら車体に取り付けます。

ただしこの時点では完全乾燥していませんので取り扱いには注意です!

赤子を抱くが如くやさしく

 

塗装面が硬化していませんのでちょっとぶつけただけでも塗装が剥げてしまいます。

赤ちゃんを扱うときのようにやさしく慎重に取り付けを行ってください。

マフラーの取り付け方法は詳しいページがありますのでご覧下さい。
↓ ↓ ↓
原付スクーターの外し方・取り付け方と注意点|50cc車種別

6、加熱乾燥させる

耐熱塗料は加熱乾燥させることで初めてその実力を発揮します。

加熱乾燥は150℃~600℃で1時間行います。

・・・無理じゃね?・・・・

そう思ったアナタ、正解です。

普通のご家庭では無理です。

バーナーやオーブンで焼く!?

ご家庭でできる方法としてガスバーナーで炙る方法がありますがこちらもオススメしません。

温度調整が難しく、満遍なく熱を入れるのは不可能に近いです。

オーブンで焼く方法も考えられますが家のオーブンのマフラー入ります?

無理です!

取り付けて走るのが現実的

一番確実なのが車体に取り付けて走って加熱することです。

エキパイ部分とサイレンサーでは温度に差は出てしまいますが大丈夫です。

一番錆びやすいエキパイ部分にしっかり熱が入りますし、エンジンなら温度が上がりすぎることもありません。

30分~1時間しっかり走行加熱する

時間としまして1時間くらいは熱を入れたいです。

アイドリングの熱では少し弱いのでやはり走行することをオススメします。

完全な硬化塗膜を作るためにも長めに乗って加熱乾燥してください!

マフラーの耐熱塗装 まとめ

  • 車体からマフラーを外す
  • 汚れ・サビ落としは念入りに
  • 耐熱塗料はワコーズがオススメ
  • 横移動しながら満遍なく塗る
  • 表面乾燥したら取り付ける
  • 走行して加熱乾燥

以上がマフラーの塗装方法になります。

長文読んでいただきありがとうございました。

使用した品々

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