エンジンオイルがにじんでる!
地面にオイルの染みが!
得体の知れない液体が垂れる!
こんな時にお読みください。
原付から何かが漏れてきて地面を汚し始めたら、
当然修理に出すのがいいのですが、
その前に・・
どのくらい修理代がかかるの?
緊急を要する故障なの?
放っといたらどうなっちゃうの?
などなどオイル漏れに関する疑問を解決するページになります。
是非最後までご覧下さい。
目次
原付のオイル漏れ原因はこの2つ!?
いきなりですがオイル漏れの最も多い原因を発表しちゃいます!
※あくまでも当店調べです
【4サイクル原付スクーター】
ドレンワッシャー付近からのオイル滲み
【2サイクル原付スクーター】
オイルホースの亀裂
4サイクルと2サイクルで原因が違う
自分の原付が2サイクルか4サイクルかはわかりますね?
わからない人はこちらのページで復習してください。
2サイクルと4サイクル?
実は2種類のエンジンが原付にはある・・・
2サイクルと4サイクルではオイルの使用方法がまったく違うので漏れの原因もまるっきり異なります。
オイル漏れについては2サイクルと4サイクルで分けて考えます。
4サイクルのオイル漏れ原因と修理代
最初に現在の主流4サイクル(ストローク)のオイル漏れの原因になります。

HONDA 4ストスクーター トゥデイ

YAMAHA 4ストスクーター ジョグ

SUZUKI 4ストスクーター レッツ4
よくある原因は次の2つになります。
- ドレンボルト付近からのオイル漏れ
- クランクシールからのオイル漏れ
この内断トツに多いのがドレンボルト付近からのオイル漏れになります。
※他にもクランクケースの合わせ面やシリンダ回りなど漏れる箇所はありますがレアケースです。
ドレンボルトから漏れる
ドレンボルトとはオイル交換時にエンジンオイルを排出するためのボルトです。
お風呂の水を抜く栓のような役割にあたります。
オイル交換の度に抜き挿しするボルトなので何かしらのトラブルが起こりやすい部分になります。
ドレン付近はこの3つが怪しい
- ドレンパッキンの寿命
- ボルトの緩みや異物の入り込み
- ボルトの締めすぎや作業ミスでネジが舐めている
大抵はこの3つが原因となります。
ドレンパッキンの寿命
ドレンボルトに付くシーリングワッシャー(ドレンパッキン)ですがこれはまさにオイルが漏れないようにするため密閉させるための部品になります。
ドレンパッキンはメーカーではオイル交換の度に交換する指定になっています。
しかし自分で交換する人などは再利用して使っている人が多いです。
2度、3度と再利用するうちに合わせ面が潰れたり傷が出来たりしてきます。
そして限界がくるとオイルが滲んでくるというわけです。
修理代
ドレンパッキンを交換するだけなので大した金額はかかりません。
修理費用 1000円程度
ボルトの緩みや異物の挟み込み
オイル交換時、ドレンボルトを取り付ける際の不注意によるトラブルです。
ゴミや砂、金属片などが付着したままネジを締めてしまうといくら強く締めてもオイルが滲むことがあります。
オイル交換時はドレンボルトやオイル排出口付近もパーツクリーナーなどで綺麗にしておくことが重要です。
修理代
こちらも締めつけやオイル交換のやり直し程度で直ります。
修理費用 1000円程度
他にはドレンボルトの締め忘れ、トルク不足でオイル漏れが起こることはありえますがこれはレアケースです。
ドレンボルトは締めつけ不足より締めすぎの方が圧倒的に多く危険です!
ネジ山を舐めるな!
ドレンボルトを締める時、慣れない人ほど強く締め過ぎてしまうことが多いです。
緩まないように強く締めたい気持ちはわかりますが力任せに締め込んだらネジ山が壊れてしまいます!
するとボルトが永遠に回り続ける仕様に・・
つまりネジ山を舐めきってしまった状態です。
こうなるとボルトを締め付けることができませんので当然オイル漏れになります。
修理代
こちらはネジ山の修復が必要になりますので少々金額が張る作業になります。
修理費用 5000円~10,000円程度
※ドレンの場所やサイズ、状況によって金額は大きく変動します。
クランクシールから漏れる
ドレン回りに比べると全然少ないケースですがたまにあるのがクランクシールからのオイル漏れ。
特に走行距離が3万キロ以上など過走行車に多くなるトラブルです。
クランクの左側から漏れてきた場合は駆動系側のカバーあたりから漏れてくるのが特徴です。
修理代
クランクシールの部品代はたいしたことありませんが工賃が多少かかります。
修理費用 5000円~15000円程度
※車種やシールの場所などによって価格は変動します。
オイル漏れ放っておくとどうなる?
4サイクルのオイル漏れは緊急度が高かさは漏れの量に比例します。
つまり滲み程度の僅かな漏れであれば緊急度は低いです。
オイル量が減らないように注意して様子をみてもいいでしょう。
一方ポタポタ滴る量が大き場合は要注意です。
エンジンにとってオイルは血液です。
なくなったら出血多量で死んでしまいます。
漏れが酷い場合は緊急修理
ポタポタと漏れる場合は緊急度が高いのでオイルをすぐに適量足して速やかに修理に出してください。
放っておくと確実にエンジンが壊れます!
自分で判断が出来ない場合は直す、直さないに関わらず一度バイク屋さんに相談してください。
2サイクルのオイル漏れ原因と修理代
続いては2サイクル(ストローク)のオイル漏れの原因になります。

YAMAHA 2ストスクーター ジョグ

SUZUKI 2ストスクーター レッツ2

SUZUKI 2ストスクーター ZZ
多い原因ベスト3は以下になります。
- オイルホースの亀裂
- オイルタンクセンサー部分からの漏れ
- オイルポンプ回りからの漏れ
この内ではオイルホースの亀裂が一番多い原因になります。
オイルホースの亀裂でオイル漏れ
オイルタンクとオイルポンプを繋ぐホース間で亀裂が出ることが多いです。
他にもオイルポンプからキャブレーター間のホースも切れることがあります。
修理代
オイルホースを交換するだけなのですが2サイクルのオイルラインは少しデリケートです。
オイル内に空気を入れては危険なのでにエア抜きをしながらの作業が必要になります。
修理費用 3000円~7000円程度
※車種や亀裂箇所によって価格は変動します。
オイルタンクのセンサーから漏れる
オイルタンクには残量を計測するセンサーが備わっています。
オイルが減ると付くオイル警告灯がありますよね。
警告灯が光るのはこのセンサーがあるおかげです。
センサーはオイルタンクに直接刺さっているような状態なのでその部分からオイル漏れが起きることがあります。
修理代
漏れがでてきたらセンサー本体の交換になります。
修理費用 5000円~10,000円程度
※車種やタンクの場所などにより金額は変動します。
オイルポンプ回りからの漏れ
最後はオイルポンプ回りからの漏れについてです。
オイルポンプの場合はエンジンの外に漏れるケースとエンジン内に流出するケースの2通りがあります。
エンジン外に漏れる場合
オイルポンプからの漏れでエンジンの外に漏れる場合は他の原因と同じように酷い場合は地面に滴ってきます。
オイルポンプ交換が必要な場合とホースの交換や修正で直る場合があります。
エンジン内に流入する場合
オイルポンプのOリングなどからオイルがエンジンの中に漏れてしまうことがあります。
特にホンダの2サイクルスクータ-には多い症状です。
この場合オイルはエンジン内に流入してしまうので煙が以上に多くなります。
他にもエンジンがかかりにくくなったり、吹け上がりが悪くなり不調になります。
そしてさらに酷い場合はマフラー付近から外にオイルが漏れることもあります。
修理代
オイルポンプ交換が必要な場合は金額が大きくなります。
修理費用 5000円~20000円程度
※車種や状況により金額は変わります。
オイル漏れ放っておくとどうなる?
2サイクルの場合はオイルが漏れている時点で緊急事態です。
2サイクルはエンジン内にオイルが溜まっていません。
そのため常に外からオイルを送ってやらないとエンジンが壊れてしまいます。
つまりオイル漏れで少しでもオイル供給が滯ると簡単にエンジンが焼きついてしまいます。
オイルのホース内に空気が入るだけでも大きなダメージを与えかねません。
2サイクルのオイル漏れは即修理
2スト車のオイル漏れは速やかに修理に出してください。
放っておくと確実に、早く、エンジンが壊れます!
原付のオイル漏れ まとめ
- 4サイクルはドレン回りからの漏れが多い
- 2サイクルはオイルホースからの漏れが多い
- 修理代は数千円~20000円くらいまで幅がある
- 4サイクルは漏れの量が多い場合は修理
- 2サイクルは漏れた時点で即入院
- 放っておくとエンジンが壊れる
以上が原付のオイル漏れのご紹介にになります。
長文読んでいただきありがとうございます。
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