自分に合っている原付のエンジンの選び方
原付バイク・スクーターには実は大きく分けて2種類のエンジンがあります。
2サイクルエンジンと4サイクルエンジンです。
(2ストローク、4ストロークなんて言ったりもします。)
よくご質問いただくのがどっちがいいの?何がちがうの?と言うことです。
【2サイクルと4サイクルの違い】
非常に簡単に言いますと【燃費がいい方】と【馬力がある方】の違い。
他には【オイルを継ぎ足す方】と【オイルを交換する方】になります。
自分にはどちらのエンジンがより合っているかを考えてみましょう。
今回は構造や出力方法などは置いといて初心者の方にもわかり易いちがいと特徴をまとめますのでバイク選びの参考にしてください!
2サイクルエンジン

2サイクルエンジンのレッツ2
2サイクルの特徴
①馬力がある
2サイクルエンジンは総じて馬力が高いです。50ccの上限馬力7.2馬力の車種はすべて2サイクルの原付になります。
②軽くてコンパクト
2ストエンジンは構造がシンプルで部品数が少ないため軽量でコンパクトです。50ccにはピッタリのエンジンですが厳しい環境規制により生産ができなくなった背景があります。
③燃費はそこそこ
昔の2サイクルエンジンは確かに燃費が悪いのですが、2000年以降のモデルは燃費もかなり向上しました。モデルによっては4サイクルと同等レベルの低燃費を実現しているモデルもあります。
④年式が古い
日本で2サイクルエンジンは2008年以降作られていません。世界一厳しいと言われる排気ガス規制をクリアするのが困難になったためです。中古車ではまだまだ玉数がありますが、どの車種も2008年よりは前のモデルになります。
⑤オイルが減るので要継ぎ足し
2サイクルはエンジンオイルを燃料と混ぜ、燃やしながら動く構造になっています。よってガソリン同様に走った分減っていきます。ガソリンほどの消費量ではありませんが少しずつ減っていくのでなくなる前に継ぎ足す必要があります。
2サイクルはこんな人にピッタリ・・・
・坂道が多く上り坂でもグングン走りたい
・信号待ちからのスタートで他の原付を置き去りにしたい
・オイル交換が面倒なので継ぎ足しだけの2サイクルが楽
・燃費よりも走り重視
4サイクルエンジン

4サイクルエンジンのアドレスV50
4サイクルの特徴
①燃費がいい
4サイクルエンジンは燃費が良いのが特徴です。同じ年代で2サイクルと比べると1割~2割程は低燃費です。
②馬力はそこそこ
2サイクルに比べると馬力は落ちますがパワーが出る回転数の範囲は広いのでとても乗りやすいエンジンを言えます。
③たまにオイル交換が必要
オイルを消費する2サイクルと違い4サイクルのエンジンオイルは基本的には減りません。(走り方や故障で減ることもありますが)よって汚れてきたら交換をしなければいけません。
④少し重い
エンジン構造が複雑になり部品数が増えますので重くなる傾向があります。走行中はまったく気にならない程度ですが車に積むときなどは少し重いなと感じることはあります。
⑤今の主流が4サイクル
2017年現在、日本で新車販売しているすべての原付は4サイクルです。(コンペ車や輸入車は除く)中古車でも年々2サイクルの割合が減ってきてますので今の主流は4サイクルです。
4サイクルはこんなひとにピッタリ・・・
・とにかく燃費重視、お財布にやさしい
・新車で購入できるのはすべて4サイクル
・初心者なのでマイルドな走りがいい
・オイルを継ぎ足すとか面倒なのでたまにバイク屋でオイル交換のほうが楽
まとめ
燃費よりも馬力、走りを求めるなら2サイクル
高年式で燃費が良い原付は4サイクル
それぞれ合う原付があると思いますので、バイク屋さんに相談しながらよくよく検討してください。
2018年~2019年にかけて、2サイクルの程度良好車は年々減ってきてますので
程度の良い2サイクル車が欲しい方はここ数年の内に手に入れておくべきでしょう。