原付を久しぶりに動かす時のコツや注意点をまとめてみます。
長期間乗らなかった原付を動かす前にお読みください。
目次
ひさしぶりに原付を動かす時のチェック方法と注意点
『いきなりエンジンをかけてフルスロットル!』なんて事は危険なのでやめましょう!まずは走れる状態かどうかをチェックです。
①まずはオイル量をチェック!
エンジンをかける前にエンジンオイルのチェックです。4サイクル車、2サイクル車問わずエンジンオイルはまずチェックします。
4サイクル車
4サイクルスクーターの場合オイルレベルゲージでオイル量をチェックします。
大抵はマフラーの上付近にあります。写真はヤマハビーノです。
画像のようにゲージには網目のような模様が入っています。
網目のところにオイルが付けば量はオーケーです。
このときオイルの汚れや白濁などがあるときは速やかにオイル交換をしてください。
またオイル量が不足しているならオイル補充か交換をしてください。
2サイクル車
2サイクル車はオイルタンクにオイルが入っているかチェックします。オイルの給油口を開けてみます。
画像のようにオイルの油面が見えればオーケーですが、見えない場合は念のため足しておきましょう。
②バッテリー上がりをチェック
次はバッテリーをチェックします。バッテリーは最近のインジェクション車では特に重要です。
バッテリーチェックの手順
1、キーを挿してONにする
画像のようにメインスイッチをONにしてみます。バッテリーが正常であればメーターが光ったりするはずです。
2、ウィンカーを点けてみる
次にウィンカーを操作してみてください。このときウィンカーが点灯・点滅しなければバッテリーが完全に上がっている可能性大です。バッテリーがダメなら充電、交換を考えましょう。
特にインジェクション車はバッテリーが上がっている状態ではいくらキックスタートをがんばってもエンジンはかからないことが多いです。
逆にキャブレーターのスクーターはバッテリーがなくてもエンジンはかかりますが、バッテリーが上がるほど放置したバイクはだいたい他の原因でエンジンがかからないことが多いです。
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トゥデイ、レッツ4、レッツ5、アドレスV50などは下記のバッテリーです↓
※コスパで選ぶなら台湾YUASA、品質重視ならGSユアサや古河電池です。バッテリーは価格だけで選ぶと粗悪品にあたることが多いので最低限台湾ユアサをオススメします。
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③エンジンをかけてみます
バッテリーが正常なことを確認したらエンジンをかけてみます。この時に少しだけコツがありますのでまとめていきます。
コツはアクセルを回さずにスターターを長めに押す!
久々にエンジンをかけるのですからスターターを押した瞬間エンジンがかかることは稀です。
『燃料やオイルをいきわたらす』イメージで普段より長めにスターターを押しましょう。
この時についアクセルを回してしまう人が多いですがそれは辞めましょう。
特にキャブレーター車のスクーターはアクセルを回してしまうとますますエンジンがかからなくなるので注意です。
注意!セルを使いすぎてバッテリーを上げないように!
さきほどからスターターを長めにと書いてますが、長く押しすぎてバッテリーの電気を使いきってはいけません。
具体的に言うとスターターを
『5秒押して、10秒休む』
これを何セットか繰り返します。
バッテリー電圧を回復させるために10秒休ませることが必要なのです。
大抵は『5秒押して、10秒休む』を3~5セット行えば故障がない車両ならエンジンがかかってくるはずです。
キックスタートも同じでアクセルは使わずにひたすらキック!
バッテリーが上がっていてセルスタータが使えない場合はキックスターターを試しましょう。
※インジェクション車、特にスズキ車(レッツ4やアドレスV50など)はバッテリーが弱いとキックでもかかりませんのでバッテリー交換が必要です。キックも一回二回キックしたくらいではかかりません。力強く10回、20回、30回と試してみましょう。
ここまでやってもかからない場合はすこしだけアクセルを回します。
これまで『アクセルは回さずに』と繰り返してきましたが、ここまで試してだめなら最後にすこしだけアクセルを回します。
具体的に言うと『2~5割くらい少しだけアクセルをひねり、その状態のままスターターを長めに押す』です。
こうすることでエンジンがかかりやすくなる場合もあるので最後の最後に試してみます。
ここまでやってもエンジンがかからなければ修理を依頼しましょう。
エンジンがかからない原因の追求ページは以下になりますのでご覧ください!
④エンジンがかかったらブレーキやライト類の点灯確認。
エンジンがかかってもいきなり走りだしては危険です。ブレーキや灯火類などの日常点検を自分でしてみましょう。
ブレーキの点検
ブレーキを左右握ってみて動きが渋くないか、ブレーキランプは点いているか、しっかりブレーキがかかるかなど点検します。
ブレーキの握りが硬すぎる、柔らかすぎるなどはブレーキが効かない可能性もありますので修理に出しましょう。
ライト、ウィンカーなどの点検

テールランプも忘れずに!常時点灯とブレーキランプの両方をチェックしてください。
ライト類は左右のウィンカーがしっかり点滅するか、ヘッドライトがハイとロー両方つ点くか、テールランプも忘れずに点検します。
ホーン(クラクション)もチェックしておきましょう。意外ととクラクションがならない事多いです。
スロットルやその他も点検
アクセルの動きや戻りもチェックして緩んでいるボルトがないかもチェックしましょう。
特にマフラーの取り付けボルトやフロントタイヤの取り付けナットは要チェックです。
すべてオーケーならば慣らしながら乗り始めてみましょう。

スロットルがスムーズに動くかチェックしましょう!
自賠責保険も要チェック

自賠のステッカーを確認です!
最後にナンバープレートを見て自賠責保険が切れていないかも要チェックです!
自賠責保険が切れて運転してしまうと大変なことになります。
⑤タイヤの空気を補充しにいく。
久々に乗る場合タイヤの空気は絶対に減っているので、その足でスタンドやバイク屋に行きエアを補充しましょう。
見た目減ってなさそうでも間違いなく減っているので必ず行きましょう!
オイル交換などのメンテナンスも早めに
4サイクル車は冬にエンジン内に結露が発生することもあります。
オイル量が正常でもオイル交換はすみやかに行ってください。
原付のオイル交換 頻度や料金、やる場所は?やらないとどうなる?など
まとめ
- オイル量を点検する
- バッテリーのチェック
- エンジンをかけてみる
- 日常点検をして灯火類もチェックする
- 必ずタイヤの空気を補充する
- 早めにオイル交換もしておく
運よくエンジンがすぐにかかってもオイルは劣化し、空気は抜けています。
灯火類やブレーキなども置いておくだけで故障するものなので必ずチェックしてから走行しましょう。
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